大人になって読む児童書の魅力大人になってよかったことのひとつに、本を読んだときに作家が生きた時代背景を深く味わえることがありました。作家の生きた時代、社会の状況を想像して、作家がどんな気持ちで作品を作り上げたのかを想像できるようになったからです。たとえば、今回ご紹介するドイツ人作家のエーリヒ・ケストナー『ふたりのロッテ』もそんな一冊。『ふたりのロッテ』と戦後の想像力『ふたりのロッテ』は、両親の離婚