パリパラリンピックで走り幅跳びと100メートルに出場する三重県津市出身の前川楓(まえがわ・かえで)選手は、陸上選手でありながら絵本作家でもある「二刀流」です。10代の時、事故で右の太腿から下を失い、「義足はかわいい!」を合言葉にパリでメダルを狙いますが、初めて出場したリオパラリンピック後は、陸上との向き合い方に、心を病むほど苦しみました。苦しみから救ったのは、イタリア修行で共に時間を過ごしたト