最近の若者は、友だちや交際相手に対する期待値が低い一方、母親の存在が大きくなっているという。母親から肉体的・精神的虐待を受けて育ったノンフィクション作家の菅野久美子氏と、母娘関係が創作物でどのように描かれてきたかを考察した『娘が母を殺すには?』を上梓した書評家の三宅香帆氏が、若い世代が母親の支配から脱するための方法について語り合う――。■母親への期待値がどんどん上がっている【菅野】三宅さんは近著『