20日、TBS「S1」では今季をもって引退した北海道日本ハムファイターズ・稲葉篤紀の現役時代を振り返る特集「稲葉篤紀42歳 20年間の『全力疾走』」を放送した。

ヤクルトスワローズ時代から常に第一線で活躍した稲葉の特徴の一つには、攻守交替時の全力疾走が挙げられる。

「ヤクルト入って1年目の時に、当時外野守備コーチである渡辺（進）コーチがいまして、外野まで全力でやって（走って）みって話をして頂いた」。稲葉は番組のカメラにそのきっかけを語る。

すると番組内では、現在日立製作所野球部でコーチを務める渡辺氏のコメントを伝えた。

「稲葉に対して“全力で走れ”って言ったのは見るに見かねてなんですよ」。こう切り出した渡辺氏は、その理由について「稲葉はものすごい真面目な選手なんです。だからゲームで凡打した時に落ち込みがものすごい激しい。どこかで気持ちを切り替えないといけないなというのがあった」と説明した。

以後、渡辺氏の教えを守り、全力疾走するようになった稲葉は、「そこから自分の中で切り替えもうまくできるようになりましたし、全力疾走ってやっぱりいいなって」と振り返った。