「日中メディアが嫌韓報道に躍起」 韓国のメディアが不快感を示す

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サッカー東アジア杯の最終戦を明日に控える中、韓国のメディア「国民日報」が日本と中国の報道について、「事実をわい曲している」「嫌韓症をあおっている」と不快感を示した。

国民日報によると、香港フェニックスは23日付の記事で、「韓国の一部の選手が『中国は未開だから楽勝だろう』と挑発的な発言をした」、「韓国代表のコ・ヨハン選手は『中国サッカーは荒く野蛮だ。精神も弱い。韓国が高い水準のパスをすれば、中国には簡単に勝てる』と話した」などと報道。コ・ヨハン選手が中国を見下す発言をしたと伝えた。

実際、コ・ヨハン選手は24日の中国戦を前にした記者会見で、「怖韓症という言葉を知っている。とにかく勝たなければならない試合だ。中国のサッカーは荒い。だが心理的には弱いので正確なパスプレーをすれば十分に勝てると思う」と話していた。ただ、記事にある「未開だから楽勝」との発言はなく、メディアが意図的に誇張して伝えた部分があった。

記事はさらに「韓国選手は明らかに中国代表を蔑視している側面がある」「中国選手がグラウンドで韓国を沈黙させることを期待したい」と伝え、中国ネットユーザーの“反韓感情”をあおりつつ自国選手の活躍にエールを送った。

案の定、この記事を読んだ中国のネットユーザーたちは、「韓国の鼻を折ってやろう」「韓国選手の足を痛めつけよう」といったコメントを書き込んでいた。

国民日報によると、「韓国嫌悪症をあおる」報道は日本メディアからも相次いだ。日本のメディアは、韓国側が日本語の通訳を締め出したこと(19日の時点)や、日本代表の遠征に帯同するはずだった専属シェフを拒否したこと、出場国チームの練習場が韓国代表が宿泊するホテルから丸見えであることなどを指摘した。

国民日報はこれらの指摘について、「日本のメディアが不満を吐露している」と伝え、「日本や中国で開催国である韓国を狙った悪意のある記事が相次いでいる」と日中メディアを非難した。

一方、24日に行われた韓国と中国の対戦は0-0で引き分け、ともに通算2分けの勝点2とした。日本は豪州に競り勝ち、今のところ勝点4で首位。最終戦の日本−韓国、中国−豪州戦は28日に行われる。

・参照:国民日報

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