急増する訪日韓国人観光客、円安を追い風に購入していくものとは…

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中国からの観光客は尖閣諸島問題で減る一方だが、韓国からの観光客は円安の影響で大幅に増加している。日本政府観光局によると、今年2月に日本を訪れた外国人数のうち、前年比増加率ナンバーワンは韓国(38.5%)だった。地理的な近さと、昨年から進む円安で、今一番魅力的な観光スポットとなっているようだ。

では、日本を訪れた韓国人観光客は、日本で何を購入していくのだろうか? 韓国メディア「マネートゥデイ」によると、男性はiPadなどの電化製品、女性は日本ブランドの化粧品が人気なのだという。

アップルは全世界で価格を統一しているため、レートの変動が価格に大きく影響する。同じ製品を購入する場合も、最近は韓国より日本で購入した方が商品によっては1万〜2万円も安く手に入るという。アップル製品だけでなくデジタルカメラも人気。ニコンのデジタル一眼レフカメラ「D800」の価格(今年2月の時点)も、日韓で46万ウォン(約3万8000円)も差が付いていた。

女性に人気なのは、「資生堂」や「SK-2」といった日本ブランドの化粧品。中でも高級志向の強い韓国女性の間で人気を集めている「SK-2」は、価格もセレブ級なことで有名だが、日本のネットショッピングを利用すれば韓国の免税店よりもはるかに安く購入できるという。

ほかにも韓国では販売されていない資生堂のヘアケア製品や、以前から人気の足に貼るシート「休足時間」、洗顔剤「パーフェクトホイップクレンジング」、洗眼薬「アイボン」、下熱シート「熱さまシート」などは今や鉄板。韓国で購入できる商品もあるが、現地で少しでも安く購入したいと考える人が多いようだ。

同メディアによると、専門家は日本旅行の目的が変化していると分析した。「日本旅行はこれまで観光地中心だったが、今後は円安でショッピングへの関心が高まるだろう」「韓国の価格と比較し、商品をより安く購入できれば旅行の楽しみも倍増する。旅費も相殺でいるかもしれない」と話した。

日本を訪れる韓国人観光客はしばらく増え続けるとみられる。同国で日本旅行ブームが到来する日も近いかもしれない。

・参照:マネートゥデイ

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