山本太郎氏

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 相次ぐトラブルと党内不和が招いた当然の帰結か……。れいわ新選組を創立した山本太郎前参院議員(51)が、代表辞任と政界引退を表明し、同時に大石晃子共同代表(49)ら執行部の解任も明らかにされた。

【実際の写真】れいわが「秘書給与問題」の“告発者”に送り付けた「恫喝文書」 山本太郎代表のLINE画像も

 野党担当記者が解説する。

「山本氏は辞任の理由として自身の健康問題に加えて、昨年10月の高速道路における速度違反を挙げました。法定速度を69キロも超える時速149キロで走行し、道路交通法違反容疑で検挙された。罰金9万円と90日の免許停止処分を受けた責任を取るというものです」

 ところが、当のれいわ関係者の見方は大きく異なる。

山本太郎氏

「本当の引き金は、『週刊新潮』が報じた秘書給与詐取疑惑ですよ。山本さんは党内が動揺する間も雲隠れを続け、大石氏も会見でまともに説明すらしなかった。執行部のあまりに無責任な態度には、支持者はもとより所属地方議員らもあきれ果てた。それは現職の区議や地方議員らによる、ドミノ式の連続離党に表れているんです」

選挙ポスターを貼るのも一苦労

 今年3月、本誌(「週刊新潮」)は次のような事実を報じた。れいわが党職員を養うため、党所属国会議員に彼らを形だけの公設秘書として雇用させていたこと、秘書枠の上納に協力した議員には政党交付金の配分を増やす“キックバック制度”まで設けていたこと、などである。

「その後、大石氏の夫が偽名で秘書の名刺を作っていた問題が発覚。さらに4月には、櫛渕万里前衆院議員の“幽霊秘書”疑惑も明るみに出た。党は“疑惑のデパート”と揶揄され、この件に捜査当局が関心を示しているとのうわさが出る始末。清新とされた党のイメージに大きなキズがつきました」(前出のれいわ関係者)

 3月以降、れいわから離党を表明した地方議員は10人(7月14日現在)。埼玉県川越市議らが、党に三下り半を突き付けた。

 無論、選挙にも深刻な影響が出ている。長野県上田市、静岡県藤枝市、埼玉県久喜市など六つの市議選で全敗中だ。

「多くのボランティアが離れ、選挙ポスターを貼るのも一苦労でした。街頭演説の場でも、聴衆にかつてのような熱気は感じられません」(落選者の一人)

内ゲバ体質への嫌悪感

 党内には執行部への不信や疑念が高まっていたとも。再びれいわ関係者が言う。

「公認候補の取り消しという重要な案件も密室で決められていましたからね。内ゲバ体質への嫌悪感もあって、党を見限る人が続出しているのでしょう」

 今後、れいわは新代表を選出し、党名は変更する方針とされる。それでも野党幹部は冷ややかだ。

「れいわには衆院議員が1人、参院議員が5人いますが、不祥事や疑惑が多過ぎて、ウチも含めた各野党は連携に慎重です。“活動家”とイメージが重なる幹部らのエキセントリックな言動も懸念材料でした。看板を掛け替えても山本氏の“院政”が続く可能性は捨て切れませんから、正直、今後も一緒にはやりにくい」

 幕末期の新選組は、およそ6年で消滅した。令和のこちらは7年で幕を閉じる。

「週刊新潮」2026年7月23日号 掲載