後部座席で堂々と飲酒、ガソリン代の割り勘を拒否…ドライブ旅行で露呈した同僚の暗黒面。悪事が露呈し、退社を余儀なくされるまで
メーカー企業に勤める佐野雅人さん(仮名・32歳)は、そんなタイプの同期に苦しめられた経験があるという。
「同期だった田崎(仮名)は要領が良くて、仕事ができる陽キャタイプの人間でした。入社した直後から目立つ存在で、先輩たちからも可愛がられていました」
◆人当たりの良さに惹かれるも…
「田崎は陰キャタイプの自分にも気さくに話しかけてきて、最初は悪い印象は全くありませんでした。田崎は仕事ができるので手本にしていて、仕事のやり方を聞けば、教えてもくれるので、頼りになる同期だと思っていました」
だが、大型連休の計画をきっかけに、田崎さんの本性が露わになる。
「同期数人での旅行に自分も誘われたんです。段取りは田崎が中心になって決めていたんですが、『佐野の車で行くから』と言われました。まあ、運転するのは好きですし、疲れた時だけ代わってもらえればいいかぐらいに考えていて、その時は特に不満にも思いませんでした」
◆車内で飲酒…旅行で本性が露呈してしまう
いざ旅行が始まると、往復数百キロを超える長旅の運転は、すべて佐野さん一人に押し付けられた。
「同期はペーパードライバーが多く、自分以外で唯一まともに運転ができるのは田崎だけ。で、その田崎は後部座席で当然のように缶ビールを開けて大騒ぎしていて……。目的地に着いたら、真っ先に車を降りてはしゃぎまわっていましたね。帰りは田崎のイビキを聞きながらハンドルを握ることになりました」
渋滞に巻き込まれ、片道だけで4時間を超えるドライブ。解散地点で、疲労感を覚えながらガソリン代や高速代を計算していた佐野さんは、田崎さんの口から出た言葉に耳を疑うことになった。
「精算をしようとしたら、田崎に『お前、運転好きなんだろ? 楽しんだんだから金は払わねえよ』と言われました。車を出したことへの感謝どころか、『何こいつ馬鹿なことを言ってるんだ』という感じで支払いを拒まれたんです」
他のメンバーは支払ってくれたものの、いくら説明しても結局、田崎さんの分は回収できず。佐野さんが自腹を切る形になった。
「田崎との嫌な思い出は、これだけではありません。色々あるんですが、一番腹が立ったのが、父親が就職祝いで買ってくれた、ブランドもののボールペンが無くなった時のことでした」
◆大切なペンをなくした挙句、100均で弁償
「田崎のスーツの胸ポケットに、見覚えのあるボールペンが刺さっていたんです。返却を求めると、田崎は悪びれもせず『使いやすいから』と拒否してきたんです。もちろん返せと言ったんですが、『今からアポなんだけど、これしかペンないので貸しといてくれ』と言ってそのまま立ち去ってしまいました」
翌日、佐野さんが再度返却を求めると、驚くべき答えが返ってきた。
「田崎は外回りの最中にペンを紛失したというんです。それで謝るどころか、いかに自分が忙しかったかを力説し、最終的には『あのペンはクリップが弱えんだよ』と文句まで言い出す始末でした」
佐野さんは大切なペンだったことを説明し、弁償を求めた。押し問答の末に田崎さんは渋々弁償することを受け入れたのだが……。
「翌日、田崎が持ってきたものを見て唖然としました。どう見ても100円ショップで買ったとしか思えない、安物のボールペンだったんです。『これで十分だろ』という感じに言われて、どこまで馬鹿にする気なんだろうと思いました」
父親からの大切なプレゼントを勝手に私物化された挙げ句に紛失、さらに100均で済まそうとする不誠実さ。これで、佐野さんと田崎の関係は完全に決裂した。
