北中米W杯グループリーグ初戦オランダ戦(△1-1)で左膝を負傷した日本代表MF久保建英が28日、決勝トーナメント1回戦ブラジル戦の前日練習会場に姿を見せた。第2戦チュニジア戦、第3戦スウェーデン戦はベースキャンプ地のナッシュビルでリハビリに専念しており、3試合ぶりのチーム帯同。全体練習には加わらなかったが、4年前に無念のホテル観戦となった決勝トーナメント初戦でのベンチ入りに期待が高まった。

 久保は2022年末のカタールW杯で、初戦のドイツ戦と第3戦のスペイン戦に先発出場したが、いずれも45分間で途中交代。決勝トーナメント初戦のクロアチア戦は体調不良でベンチ入りできず、ホテル観戦で大会を終えていた。

 今大会では初戦オランダで同点ゴールをアシストしたが、接触プレーで後半途中に無念の負傷交代。またしても悲運に見舞われたが、不幸中の幸いにもチームを離脱するような重傷ではなく、大会中の早期復帰を目指してリハビリに励めることになった。現在は練習場でリハビリのピッチを上げ、ボールを使用するメニューにも取り組んでおり、回復は順調の様子だ。

 前日練習終了後、ミックスゾーンを通過した久保は報道陣からの問いかけに「状態グーです」「まあまあ。大丈夫です」と明るく答え、スタジアムを後にした。その傍らではこの日が26歳の誕生日となった盟友のDF菅原由勢が付き添い、「彼は大丈夫でーす!」と明るく言い放った。その心中には間違いなく大きな悔しさがあるだろうが、懸命に前を向いているのは間違いない。

 久保がベンチに入ったとしてもブラジル戦出場の可能性は低く、2度目のW杯で悔いを晴らせるかどうかは後押しする仲間次第となる。

 前回大会の決勝トーナメント初戦を出場停止で欠場し、久保に近い立場を味わった主将のDF板倉滉は「タケ自身も一緒に戦ってくれている。(復帰の)ピッチを上げているのもみんな見ている。もちろんタケが帰ってくるためにはここを勝ち進まないといけないというところをみんなが分かっている。このチームで勝ち上がれる自信がある」と決意を表明。3試合ぶりに26人全員で迎える大一番、日本代表には必ず勝たねばならない理由がある。

(取材・文 竹内達也)