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「よかれと思って追い越したのに、それが違反になるなんて――」。2026年4月から、自転車を追い抜く際のルールが劇的に変わります。これまで「なんとなく」で済まされていた車と自転車の距離感ですが、新しく施行される法律では、ドライバーにかなり厳しい“義務”が課されることになりました。
今回は、過去に大きな反響を呼んだ実録エピソードから、狭い道で自転車を強引に追い抜こうとした高級車が招いた、自業自得すぎるトラブルをプレイバック。

さらに記事の後半では、新ルールで義務付けられた「自転車との間に空けるべき意外な距離」や、守らなかった場合の“重いペナルティ”についても詳しく紹介します。

マッチングアプリで出会ったモラハラ彼氏の所業

 休日に車で旅行やドライブに出かけた人も多いのではないだろうか。移動手段として便利な車だが、閉じられた空間だからこその悲喜こもごもが生まれる場でもある。

 不動産会社に勤務する水橋智美さん(仮名・29歳)は、車での忘れられない嫌な体験があるという。

「まだコロナ禍前のことですが、マッチングアプリで出会った男性と交際していた時のことです。男らしいところに惹かれて、最初こそ良かったものの、だんだんと『あれ?』と思うことが増えていきました」

 例えば、「あの時に奢ってやった」とか「あの時は15分も待たされた」と、異様なまでに覚えていて、いつまでも言ってくるのだとか。

「その癖、彼はお金の持ち合わせがないことが多くて。ほとんどの場合、私がお金を出していました。いつも『後で返すわ』と言うんですが、一度も返してもらったことはなくて……」

◆車道を走る自転車の中学生にあおり運転

 交際して2カ月ほどが経過したころ、彼氏と旅行に行くことになった。

「1泊2日の旅行で、レンタカーを借りて行くことになったんですが、車を借りに行くのも、お金を出すのも私でした」

 車で彼を迎えに行くと、「俺が運転する」と言って、彼がハンドルを握ったのだが……。

「隣に座っているだけで、不快になるような運転でした。右折する時に、前の車がなかなか行かないと、『今の行けただろ!』と大きな声で文句を言ったりするんです。一番嫌だったのは、自転車で車道を走る中学生にあおり運転をしたことでした。中学生が焦った顔で振り返るのを見て、ゲラゲラと笑うんです。本当にドン引きしました」

◆助手席に移っても悪態をつき続けて…

 高速道路を運転していた彼は「疲れた」と言い、サービスエリアで水橋さんと運転を交代することに。

「絶対言われるんだろうなと思っていましたが、私の運転に対して『グズグズ走るなよ!』とか『お前なんでそんなに運転下手なの?』と平気で言ってくるんです。自分は運転が上手いと思っているらしいんですが、あの運転でよく言えるなと思い、ただただ軽蔑しましたね」

 元来モラハラの気があったという彼氏だが、車内での様子はいつも以上にひどかったという。

「密室の空間だからなのか、運転すると気が大きくなるタイプなのか、本当に耐え難いほどでした。観光地で車を降りて回っている時に、またこの男の文句を聞きながら旅行を続けるのかと思うと、心底嫌になりました。ホテルで一夜を過ごすなんて本当に無理で、涙が出てくるほどでした」

 絶望的な状況のなか、水橋さんは不意に母の言葉を思い出した。

「小さい頃から母に『本当に嫌なことはしなくて良いんだよ』といわれていて、その言葉を思い出しました。『そうだこんなに嫌ならやめれば良いんだ』と思ったんです」

◆サービスエリアに置き去りにして走り去った

 それが出来る状況にあることにも思い至った。