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「人が落ちたぞ」という叫び声。今年11月、大分市の舞鶴橋から男性が川に転落した。近くで作業中だった男性は、その瞬間、迷うことなく冷たい川に飛び込んだ。

【写真を見る】「人が落ちたぞ」その瞬間、男性が川に飛び込んだ 橋から男性転落“とっさの判断”緊迫の救出劇

橋の上から響いた叫び声

事故が起きたのは11月10日午前10時半ごろ。篠田勇二さん(68)と佐藤健治さん(82)が大分市の舞鶴橋付近で除草作業をしていた時のことだった。

橋の上から『おい、人が落ちたぞ』という声を聞いた佐藤さんが川をのぞき込むと、男性が橋桁にしがみついているのを発見。篠田さんに「ちょっと入ってみてくれ」と伝えた。

自らの命をかえりみず、勇気ある行動

篠田さんは躊躇することなく川に飛び込み、頭から出血していた男性を抱え、河川敷まで引き上げた。

水位は腰くらいの高さがあったが、篠田さんは「まるで神様に押されたような感じで、急いで飛び降りて助けに行きました」と当時を振り返る。

救出後、レスキュー隊が到着するまで2人で男性を見守った。男性は60代で、頭部にけがを負ったものの意識はあり、命に別状はなかった。

大分中央警察署の萩尾伸司署長は22日、「自らの命をかえりみず、重い命を救った勇気ある行動」と称え、感謝状を手渡した。

感謝状を受け取り、篠田さんは「助けることができてよかった」と安堵の表情を浮かべた。一方の佐藤さんも「我々が処置をするということはできません。皆さんが集まって皆さんで協力してやったこと」と語り、周囲の協力に感謝した。