「私は傷つきやすい“繊細さん”です」爆発しやすい32歳女性のカン違い。恋人や友人を“切る”前に考えたいこと

HSPという特徴をご存じですか? HSPはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字をとった言葉で、感受性が非常に高く、環境からの刺激に敏感に反応する人々を指します。「繊細さん」とも呼ばれるHSPには感覚が過敏で共感力が強いなどの特徴があるそうで、日本では2018年ごろにHSPに関する本が出版されたのをきっかけに広まりました。
◆自称HSPさんが「マウントを取られた」と思ったできごと
婚活相談に来たミナさん(仮名・32歳)は自称HSPです。数カ月前までは彼氏がいたというミナさん。ある日、その彼から「同棲しないか」と提案され、モヤっとしたそう。その理由は、当時ネットで頻繁に見かけた「同棲をすると結婚が遠のく」という説でした。
彼がどういうつもりで同棲を提案したのかを、その場で確認すればよかったのかもしれません。ですがそのときは「え〜、どうしよっかな」程度の反応でやり過ごしてしまいました。
後日、ミナさんは既婚者の女友達に「プロポーズもしないのに同棲しようって言ってくる男ってどう思う?」と相談。「う〜ん、私は同棲したことがなくて、プロポーズされて結婚と同居が同時だったから分からない」と返されました。
解散してからも、ミナさんの中で気持ちのモヤモヤが止まりません。モヤモヤを突き詰めていった結果「私はマウンティングされたんだ」と感じたそうです。結果、その女友達とは距離を置くことに。
この友人の発言は、マウンティングに当たるのでしょうか?
◆ひとりで不安を募らせ、突然爆発させて暴走
ミナさんには結婚したい気持ちがありました。ですが「彼氏から結婚にがっついている女に見られ、重い女認定されるのが怖かった」と言います。
ミナさんから同棲の話題に触れないでいると、彼氏の方からも何も言われず、2〜3カ月ほどの時間が過ぎていきました。このはっきりしない状態に、ミナさんの不安はどんどん募っていきます。
ある日勇気を振りしぼり、「前に同棲しようって言ってたじゃん。あれってどういうつもりだったの?」と切り出しました。すると彼は「そんなこと言ったっけ?」と手ごたえのない反応。その瞬間、感情のコントロールができなくなり、「ずっと不安だった」などと彼に不満をぶちまけてしまいました。
「その場で言ってくれればいいのに後から責められても困るよ」と彼から言われ、後から「お互いに考える時間を作ろう」とLINEが来ます。
ミナさんは彼から捨てられるのが怖くて、衝動的に「別れよう」とLINEを送り、お別れすることになりました。
◆「私はHSPだから、本音を言えないんですよ」
ミナさんは過去にもこのようにため込み、あとから感情のまま不満をぶつけて着地点がわからない言い争いになり関係解消という失恋を経験しています。
ミナさんはもう32歳。結婚したいのに次に同じことを繰り返してしまってはじきにアラフォーになってしまいます。そんな経緯で、今回筆者のところへご相談にやってきたのでした。
「私はHSPだし、傷つきやすいし、その場の空気を読みすぎて本音を言えないんですよ」
「私はメンタルの専門家じゃないので、HSPかどうかは分かりません。ちょっと厳しいこと言うから気を悪くしないでほしいんだけど、ミナさんは感情のコントロールが苦手で、相手の立場に立つのは苦手なのかもしれませんね」