始球式に登板した阿部一二三(カメラ・義村 治子)

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◆2024 パーソル クライマックスシリーズ パ・ファイナルステージ 第1戦 ソフトバンク―日本ハム(16日・みずほペイペイドーム福岡)

 パリ五輪の柔道男子66キロ級で2大会連続の金メダルを獲得した阿部一二三が始球式に登場し、見事なノーバウンド投球で球場を盛り上げた。

 名前にちなんだ「123」のユニホームに身を包んでマウンドに上がった金メダリストは、セットポジションから勢いよく投球。ボールは外角低めのストライクゾーンいっぱいに届いた。自身約3年ぶりとなる2度目の大役に「ストライクを狙いに行くよりも、思い切って投げるしかないなと。今日は満足しています。100点です」と投球を振り返った。

 球速は「123キロ目指していたんですけど…100キロには届いていてほしい」と話したが、結果は87キロ。球団職員からスピードを明かされた瞬間は「全然やん! 次に投げる時は100キロ目指して野球の練習をします」と肩を回すそぶりを見せ、報道陣の笑いを誘った。