Image: Duolingo

最近マスコットのフクロウが突然病気にかかってしまったことでも話題となった学習系アプリの「Duolingo」が、今度はオリジナルの物理キーボードを発売することになりました。

このキーボードは、昨年リリースされたDuolingoの音楽学習コースのピアノ学習に対応したものです。この初心者向けキーボードによって、ピアノの基礎や音楽理論の理解に役立つとのこと。つまり、今度はDuolingoがひっきりなしに、コードの練習を催促してくるようになるということです。

Duolingoキーボードのスペック

Duolingoの初心者向けキーボードは、アプリのメインカラーの緑とウッディな印象がかわいいデザインで、価格は250ドル(約3万5900円)となっています。

まさに初心者向けというこの小さなキーボードは、3オクターブ(33鍵盤)で、幅が約48cmで重さは1.8kg未満。

キーボードの上段部分はステレオスピーカーとなっています。ポート周りは、ヘッドホンジャックとオクターブシフトやサスティンペダル接続用のポート、そして給電とMIDI接続用のUSB-Cポートが内蔵しています。鍵盤以外の物理的なコントロールは木製のボリュームダイヤルのみで、同じく木製のスマホスタンド付きとなっています。

サウンドについては、実際のピアノの音を再現するために作成された音声サンプルが使われているとのこと。また、鍵盤を叩く強度を感知するセンサーによって音の強弱もつけられるようです。

楽器製造メーカーのLoogとの共同製作

このキーボードは、楽器製造メーカーのLoogと提携して作られたものです。

Loogは、主にKickstarterを通じて子供向けの学習用楽器をリリースしていることでも知られています。今回のキーボードも、昨年LoogがKickstarterでクラウドファンディングが行なわれたピアノをベースとしていて、その時は赤い布仕上げのキーボードでした。

実際のところ、カラー以外に2つのバージョンにほとんど違いは見られません。アプリ連携用の木製スマホスタンドはDuolingoバージョンのみ、といった具合でしょうか。

ほかのキーボードでもアプリは使える

先述のようにDuolingoは、昨年音楽学習コースをリリースしました。この音楽学習も言語学習と同様にDuolingo独自のメソッドを活用したインタラクティブレッスンやAIによるパーソナライズ学習の構造を採用しています。

基本的な音楽理論を学び、タイミングを合わせてスマホの画面に映る音符をタップして演奏を行ないます。アプリですから、当然スマホのみでも利用はできるわけです。その際には、画面上のキーボードを操作することになります。

今回の物理キーボードの話に戻ると、実際にはほかの機器と接続やDuolingo以外のアプリとの連携も可能といえます。逆にいえば、Duolingoの音楽学習コースも、接続できればほかの物理キーボードでも動作するのです。

Duolingoの物理キーボードはピアノを学ぶのに確かに役に立つでしょう。しかし、極論家族のだれかが昔買った電子ピアノやキーボードなどが家にあって接続ができるなら、3万円以上のデバイスを新たに買う必要はないでしょう。さらにいえば、家族に教えてもらえるのなら、どんなアプリよりもよく学べるんじゃないかと思ったりします。

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