とちぎテレビ

今年7月時点の栃木県内の土地の価格・「地価」の調査結果が17日発表され、住宅地と商業地は下落が続き、工業地は3年連続で上昇しましたが、すべての用途の平均は32年連続で下落しました。一方でLRT・ライトライン沿線エリアの価格上昇が続いています。

地価調査は、都道府県が毎年7月1日時点の住宅地や商業地、工業地などの土地の価格を調べたもので、栃木県内は447地点を対象に行われました。

すべての用途の平均は0.3%下落し、32年連続の下落となりましたが、下落率は前の年より0.2%縮小しました。

まずは住宅地です。県全体の平均は1平方メートルあたり3万4千円で、去年より0.4%下落し、32年連続で下落しました。最も高かったのは、3年連続でライトラインの駅東公園前停留場近くの宇都宮市東宿郷3丁目で、1平方メートル当たり15万5千円でした。前の年と比べた上昇率が最も高かったのは4.4パーセント上昇した宇都宮市陽東6丁目でした。

住宅地の市と町ごとの下落率は、人口減少や高齢化などが進む県東、県北地区の中山間地域で下落が続き、宇都宮市、下野市、小山市のJR宇都宮線沿線地域と二極化が続いています。

続いて商業地です。県全体の平均は、1平方メートルあたり6万8千円で、去年より0.4%下落し、33年連続で下落しました。最も高かったのは、3年連続でJR宇都宮駅東口近くの宇都宮市東宿郷1丁目で、1平方メートル当たり41万3千円でした。この場所は上昇率も3%上昇し、宇都宮市東宿郷4丁目と並んでトップでした。

ライトラインが開業してから1年経ち、利用者の数が順調に推移するなど人気が高いことから沿線エリアの需要は今後も続くということです。

最後に工業地です。県全体の平均は、1平方メートルあたり1万6千800円で、去年より2.1%上昇し、3年連続で上昇しました。最も高かったのは宇都宮市平出町で、1平方メートル当たり2万7千700円でした。