練習する宮田笙子(撮影・石井剣太郎)

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 「国民スポーツ大会・体操」(7日、SAGAサンライズパークSAGAアリーナ)

 成年女子が開始し、7月に未成年飲酒・喫煙騒動でパリ五輪代表を辞退した宮田笙子(19)=順大=が、騒動後初の実戦に挑んだ。福井県代表として登場し、跳馬で13・300をマークした。演技前に涙ぐむと、12・933で終えた床の演技後には仲間と抱き合って号泣した。

 宮田は未成年ながら6月末から7月にかけて飲酒と喫煙を行ったことで、日本オリンピック委員会が定める「国際総合競技大会派遣規程」と日本体操協会の「日本代表選手・役員の行動規範」に違反。五輪開幕直前の7月に代表を辞退した。今大会が騒動後初の実戦で、5月のNHK杯以来4カ月ぶりの大会となる。

 騒動からの“再出発”の場。午前中は成年男子、女子の試合を見守る場面もあった。直前練習では跳馬や段違い平行棒など入念に調整。福井県勢と談笑する姿もあった。