男子81キロ級で連覇を達成した永瀬貴規【写真:ロイター】

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メダルラッシュ柔道日本代表が見せた品格

 パリ五輪で連日メダルラッシュが続く柔道日本代表。ここまで金メダル3個、銅メダル3個を獲得しているが、その強さの裏で見せる日本人らしい礼儀正しい所作に、「世界に日本人の礼儀正しさ見せられたと思う」など称賛の声が集まっている。

 30日に行われた柔道男子81キロ級では、30歳の永瀬貴規が世界選手権3連覇中のタト・グリガラシビリ(ジョージア)を下し、同級五輪史上初の連覇を達成。金メダル獲得までほぼ指導をもらわず、決勝後も全方向に対しお辞儀をしながら静かに畳を降りるその所作に、ファンからは「日本柔道の美しさを体現してくれた」「強いだけではなく、立ち居振る舞いが本当に素晴らしい」など称賛が相次いでいた。

 また女子48キロ級で金メダルを獲得した角田夏実は試合後、歓喜を露わにすることなく、対戦相手と互いの健闘を称え合うと、引き揚げる際には畳に向かって静かに一礼。同じく男子66キロ級決勝を制した阿部一二三も、五輪2連覇に舞い上がることなく、正座で頭がつくほど深々と一礼してから畳を降りるなど、日本人柔道家たちの礼儀正しい振る舞いに世界中から注目が集まっている。

 柔道家として、武道の精神でもある「礼に始まり礼に終わる」を五輪という大舞台でも貫くメダリストたちの“品格”にファンも注目。ネット上では「外国人選手で、勝った興奮でお辞儀もしないで階段を駆け降りる選手が多くて気になってました」と対比する声や「世界に日本人の礼儀正しさ見せられたと思う」「始めの礼から終わりの礼まで美しく清々しくかっこよかった」「世界の柔道家や子供達のお手本になるでしょう」など、各選手へ賛辞が送られていた。

(THE ANSWER編集部)