柔らかい、踊れる、触れ合える、抱き合える!ロボットの常識を覆すバルーンロボットを開発 ピア21とアスラテックが動画を公開

バルーン造形やエアー遊具、着ぐるみ等の製作、販売、施工、レンタルを手掛けるピアニジュウイチ(ピア21)と、ロボット制御システム「V-Sido」(ブシドー)関連商品の企画・開発・販売・コンサルティング、ロボットサービスを提供しているアスラテックは、イベントやショーをはじめアミューズメント領域等での新たな表現を模索するために、ライブ動作可能なバルーンロボット技術の開発で提携を行うことで合意したことを発表した。
そして、提携第1弾の試作機として、人と触れ合い可能なキャラクターロボットを開発した。
バルーン造形の技術を応用した送風式のエアー着ぐるみを開発する等、積極的に技術開発を行っているピアニジュウイチと、ロボットの知見を持つアスラテックの2社が開発提携することで、様々な分野に対して全く新しいアミューズメントロボットを提案していくとしている。
なお、ピア21は、横浜の「フリーダムガンダムのバルーン」の制作等で知られている企業。
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●V-Sido Bilateralで力制御を実現
今回公開されたバルーンロボット試作機は、バルーン技術とロボットソフトウェア技術により、安全なインタラクションが可能となっており、これはV-Sido Bilateralによって滑らかな力制御が行われている。
●バルーンロボット技術のメリット
バルーンロボットの技術メリットとして以下が挙げられる。
・人と安全に触れ合うことが可能(人と抱き合う、等)
・力加減が求められるような、人間が感覚で行う手作業が可能(軽く壁を叩く、箒で床を掃く、等)
・人間と異なる形状を取ることが可能(腕が長い、腕が3本以上ある、等)
・人間と異なるサイズを取ることが可能(人間より小さい、または著しく大きい、等)
また「V-Sido」は横浜の「動く実物大ガンダム」や、「超時空要塞マクロス展のマクロス変形ロボ」にも採用されているロボット制御技術。「V-Sido Bilateral」は「けものフレンズ」のロボットでも活用されている。
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ピアニジュウイチとアスラテックは、バルーンロボット試作機以外にも、共同で様々な試作開発を行っており、今後イベントなどでの活用の可能性を模索していく予定としている。
●バルーンロボット試作機 外観図
●バルーンロボット試作機 動画
バルーンロボット試作ダンス
バルーンロボット試作ダンス(人とインタラクション)
バルーンロボット試作動作まとめ
●バルーンロボット試作機 仕様
身長
約100cm
本体重量
約8kg(台座含む)
制御ソフトウェア
V-Sido
操縦方法
遠隔操縦またはモーション再生による自動動作
操縦装置
V-Sido Bilateralによるパペット型コントローラ
フレーム材質
アルミ
外装材質
布製バルーン
※送風機で膨らませる
動力源
バッテリまたは家庭用100V電源
関節駆動方式
ロボット用サーボ
可動部
全15箇所(腕・脚・頭・眉・耳)
●今後の展開例
