前走の七夕賞は惜しくも2着だったククナ(ユーザー提供:モエロウエクラさん)

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 七夕賞で2着だったククナ(牝5、美浦・栗田徹厩舎)が、関東馬では初めてとなる小倉記念(3歳上・GIII・芝2000m)の制覇を目指す。

 ククナは2歳時にアルテミスSで2着、3歳時のクラシックでも桜花賞で6着、オークスで7着に健闘した実績馬。その後は条件クラスで詰めの甘いレースが目立ったが、3走前の早春Sを制してオープン入り。前走の七夕賞では2年2カ月ぶりの重賞挑戦もなんの、好位の内でロスなく運び、セイウンハーデスの2着に食い込んだ。同じく平坦小回りの芝2000mが舞台の今回も当然、上位争いが期待される。

 関東馬はこれまで小倉記念で未勝利。84年のグレード制導入以降に限れば、延べ19頭が参戦し、17年サンマルティンと21年ヒュミドールの2着が最高となっている。そもそも出走自体が少ないのは、小倉の地理的な問題。しかしククナはノーザンファーム天栄から直接、栗東に移動することで馬への負担を軽減し、万全の態勢を整えている。関東馬初の制覇へ待ったなし。自身も初タイトルを獲得し、サマー2000シリーズ制覇へ大きく近づいてみせる。