重賞初制覇を目指すラインベック(21年9月撮影、ユーザー提供:オソマさん)

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 ディープインパクト産駒が3年ぶり5勝目なるか。関屋記念(3歳上・GIII・芝1600m)にラインベック(セ6、栗東・友道康夫厩舎)、ビューティフルデイ(牝5、美浦・国枝栄厩舎)、フィアスプライド(牝5、美浦・国枝栄厩舎)と、個性豊かな3頭のディープ産駒がエントリーしてきた。

 エース格はラインベックだ。一昨年6月に3勝クラスを勝った後、長く低迷していたが、昨秋からマイル路線に転向して再浮上。リゲルSで2着に踏ん張って1年半ぶりの連対を果たすと、続く東風Sで2歳時の中京2歳S以来となるオープン勝ち。六甲Sは道悪が堪えて9着に沈んだが、前走の米子Sで即座に巻き返して2着。目下の充実ぶりなら久々の重賞チャレンジでも好勝負になるはずだ。

 国枝厩舎の牝馬2頭にも注意したい。ビューティフルデイは前走のパラダイスSでオープン初勝利。今回は勝利経験のないマイル戦となる点がカギだが、血統的にはこなせていい。もう1頭のフィアスプライドは前々走のターコイズSで3着の実績が光る。前走のエプソムCは折り合いを欠いて失速したが、マイルへの距離短縮で脚がたまれば見せ場以上がありそうだ。

 ディープインパクト産駒はこれまで延べ28頭が関屋記念に出走。12年ドナウブルー、18年プリモシーン、19年ミッキーグローリー、20年サトノアーサーと4勝を挙げている。近2年は計3頭が出走して全て掲示板外だが、ここで3年ぶり5勝目なるか。いずれも伏兵評価とあって、高配当の使者となることを期待したい。