芝に初挑戦するコンシリエーレ(昨年11月撮影、ユーザー提供:ムラサメさん)

写真拡大

 ダートで実績を積み重ねてきたコンシリエーレ(牡4、美浦・稲垣幸雄厩舎)が、関屋記念(3歳上・GIII・芝1600m)で芝に初挑戦する。

 コンシリエーレは父ドレフォン、母ターシャズスター、母の父Spanish Stepsの血統。ここまでダート一本で8戦5勝。昨年2月にはサウジアラビアに遠征して、サウジダービーで3着に健闘した。昨秋以降は2勝クラス、3勝クラス、リステッドのオアシスSと3連勝。前走のさきたま杯で5着に敗れ、惜しくも連勝はストップしたが、次代のダート界を担うことが期待される逸材だ。

 今回はデビュー9戦目にしては初の芝がカギとなる。そこで血統を見ると、父は芝ダート双方で活躍馬を輩出しているドレフォン。また、半姉のエスメラルディーナは14年に関東オークス、15年に韓国のトゥクソムCを制するなどダートが主戦場ながら、芝でもジュニアCを制した“二刀流”だった。ならば、コンシリエーレが芝適性を秘めていても何ら不思議はない。

 コンシリエーレが勝てば、75年のファイブワン以来、48年ぶり2頭目となる前走ダート出走馬の勝利。そして初芝での戴冠は史上初の偉業となる。レース史に残るエポックメイキングな勝利となるか、大いに注目したい。