前走のメイSを制したサクラトゥジュール(撮影:下野雄規)

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 メイSを制したサクラトゥジュール(牡6、美浦・堀宣行厩舎)が、関屋記念(3歳上・GIII・芝1600m)で重賞初制覇を目指す。

 サクラトゥジュールは父ネオユニヴァース、母サクラレーヌ、母の父シンボリクリスエスの血統。4代母は谷岡牧場を代表する名繁殖牝馬スワンズウッドグローヴなので、サクラチヨノオーやサクラホクトオーと同牝系。母の半兄には重賞3勝のサクラプレジデントがいる。

 ここまで21戦5勝。少しずつクラスの階段を上がり、昨夏のWASJ第2戦を制してオープン入り。そして昇級5戦目だった前走のメイSを制し、オープン初勝利を挙げた。当時は1800mだったが、折り合いが難しいタイプなので、1600mへの距離短縮は悪くない。前々走の東京新聞杯は外枠で壁を作れず、1秒1差の14着に大敗したが、立ち回り一つで重賞でも好勝負になるだろう。

 ネオユニヴァース産駒はJRA重賞を32勝しているが、近年はウェスタールンドやメイショウムラクモ、グレンツェントなど、ダート馬が目立ち、芝では苦戦傾向。JRAの芝重賞制覇となれば、17年新潟大賞典のサンデーウィザード以来、6年3カ月ぶりとなる。一昨年3月に死んだ父に吉報を届けられるか、その走りに注目したい。