小倉2歳Sへ向け調整されるビッグドリーム(写真左、撮影:井内利彰)

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 福島芝1200mの新馬戦で2着に6馬身差をつけて快勝したビッグドリーム(栗東・西園正都厩舎)。前走後はすぐに目標を小倉2歳S(9月3日・小倉芝1200m)に定めて、リフレッシュ放牧。先週、栗東へ帰厩し、今朝9日にレースに向けた追い切りを開始した。

 朝一番のCW。先に馬場入りして先行したのはビッグドリームだったが、6F標識手前でロコポルティが前に出ていき、ビッグドリームは追走する形。2馬身ほど追走したが、行きたがる様子もなく、スムーズな走りで3コーナーから4コーナーを抜けていく。

 追い抜くというよりも、内を通っている分だけ最後の直線に向いた時は外に楽に並びかけるような感じ。乗り手が外の手応えを確かめる余裕もあり、追っつける相手に対して、こちらは余裕十分という形で同入した。

 時計は6F85.6-5F68.9-4F52.9-3F36.9-2F22.7-1F11.5秒。全体時計が遅いのは、1本目の追い切りだから当然。むしろ、最後の直線が22秒台でまとめることができた走りが素晴らしいの一言。ちなみにデビュー前のCW追い切りでは速い全体時計をマークしていたこともあって、ラスト2Fは23.2秒が最速だった。これを更新してくるあたり、たった1ヵ月でも上昇曲線を描く成長を見せているといってよいだろう。

(取材・文:井内利彰)