文化放送の斉藤一美アナウンサーが20日、文化放送『くにまる食堂』(毎週月〜金曜 11:00〜)にゲスト出演した。

斉藤一美アナウンサー =文化放送提供

Amazonプライム・ビデオのWBC中継で実況を担当した斉藤アナ。野村邦丸から「文化放送のアナウンサーである斉藤一美が、Amazonプライム・ビデオという他のメディアに出るっていうのは、どういういきさつだったの?」と聞かれ、「完全に向こうからのお話で、今回Amazonプライム・ビデオがWBCの中継をすると決まってから、先に解説を決めていって、当然ながら解説は辻発彦さん。実況どうしようかってことになって、結構多くのフリーアナウンサーの方々がやらせてくれって」と経緯を語り始める。

続けて「僕に声がかかってきたのは箱根駅伝の最終打ち合わせをしている12月の末だったんですけど、びっくりしまして。こっちは箱根駅伝の総合実況を控えてて、完全に頭の中がテンパイ状態になってしまって」と当時の心境を振り返りつつ、「それでも『やらせてください!』と言いました。で、万が一、文化放送が、『局の人間が他のところで……』なんて言うことがあるかもしれない。そしたら僕は文化放送を辞めようと思ってました」と告白。

野村が「退路を断ったんだ!」と驚くと、「僕の中では。それぐらいWBCの実況は僕にとっての夢だったんで」と返答した。

実況について、制作サイドからは「ハッピーな実況をしてくれ」という指示のみで、斉藤アナ自身は「映像付きの実況だから、普段とは違う喋りをしなきゃいけないと思った」と回顧。

しかし、初実況となった侍ジャパン対中日の壮行試合では「マイクの前に座って、最初『どうぞ』ってキューを振られた喋り出しの時の『重み』っていうんですか、重圧感が、今までにないものを感じてしまって(笑)」「自分の中ではある程度決めてましたけど、分からなくなっちゃって、頭の中が真っ白になっちゃったから、“いつものように”喋っちゃった」という。

野村が「要するにライオンズナイターで喋ってる斉藤一美アナウンサーのまま……」と返すと、斉藤アナは「ベラベラベラベラ……投げた打った走ったまで、全部言っちゃったっていう(笑)」「観てる方からするとたまったもんじゃないですよね、観て分かることを全部言葉で言われる。あと僕も映像付きの実況に慣れてないんで、ちょっとタイミングがズレてる。『とにかくうるさい』っていうお叱りを後でSNSで見て、『なるほどなあ』と」としみじみと振り返っていた。

なお同番組は、放送後1週間以内であればradikoで聴取可能(エリア外の場合はプレミア会員のみ)。