同じ54ホールでもLIVではなく…(撮影:GettyImages)

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54ホール大会のツアーが“世界ランキングポイント獲得”!そんなニュースがゴルフ界に流れると、「LIVゴルフ!」と思われるが…。しかし、それはサウジアラビアがバックアップする超高額賞金ツアーではなく、メキシコを拠点とする「ギラ・デ・ゴルフ・プロフェッショナル・メキシカーナ」。2023年1月からポイントを獲得する。“OWGR”(オフィシャル・ワールド・ゴルフ・ランキング)が発表した。
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2017年に設立された「ギラ・デ・ゴルフ」はメキシコゴルフ協会が支援、36ホールで予選カットを行う54ホール大会を開催し、毎年予選会から出場資格を獲得、最終戦は予選カットなしで行われる。コロナ禍にあった過去2年間では「米国男子ツアー・ラテンアメリカ」との共催大会を実施、 “OWGR”のピーター・ドーソン会長は「メキシコでのゴルフの発展に大きな力となった」と同ツアーを称賛、「ギラ・デ・ゴルフは今後も同地域の選手育成に重要な役割となるだろう」とコメントを発表した。
「ギラ・デ・ゴルフ・プロフェッショナル・メキシカーナ」は世界ランキングポイント獲得の申請から取得まで16か月を要した。
これで同じ54ホール大会でツアーを開催する「LIVゴルフ」への対応がさらに注目される。「LIVゴルフ」は今年7月に世界ランキングポイント獲得を申請、10月にはドバイを拠点とするデベロップメントツアー、MENAツアーと提携、ポイント獲得を目指したが、OWGRはこれを退けた。
OWGRは「LIVゴルフ」のポイントの結論には未だ至っていないが、申請からポイント獲得まで16か月掛かるとすれば、「LIVゴルフ」は来年11月まで必要ということになる。
「ギラ・デ・ゴルフ」のホセ・ミゲール・ベホス会長は「世界ランキングポイント獲得はメキシコゴルフにとって、とても重要な功績のひとつ。今後も我が国でのゴルフの発展につとめていきたい」とコメントを発表した。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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