【前園真聖コラム】第432回「森保ジャパンを総括する」
これで日本代表のカタールワールドカップでの挑戦が終わりました。今回はこれまでの戦いを総括したいと思います。
森保一監督が4年間かけて作ったチームはドイツ、スペインを撃破し、グループリーグを1位で通過しました。まずこれは評価しなければいけないでしょう。
監督は現在の日本と相手との差を分析し、今は相手のよさを消して耐えなければ勝てないと判断して、その戦いが出来るチームを作りました。そういう現実的な選択が実を結んだのは素晴らしいと思います。
そして未来を見ると、僕は今、日本のサッカーをどうするのかという分岐点に立ったと思います。
今回は現実的なサッカーをしてベスト16に進出しました。ですがベスト8に残ったチームは、日本と同じような戦いを見せて勝ち上がったモロッコを除いて、すべて自分たちの特長を前面に出す国です。
今後の日本に必要なのは、相手の長所を消しながら日本の強みを出す時間をもっと長くしていくことです。僕は、少しでも自分たちのよさを出そうとするチームでないと、ベスト8以上に行くことはないし、日本が目標に掲げている2050年ワールドカップでの優勝は成し遂げられないと思います。
その意味で次の4年間にどのようなチームを作るのか。日本サッカーの方向性をどうするのか、じっくりと考えるべきときが来ました。
(撮影:岸本勉/PICSPORT)
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1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。