それぞれ微妙に個性が異なるコンビニの冷やし中華

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暑い日、無性に食べたくなるメニューの一つ、冷やし中華

【画像】夏に食べたい『コンビニ冷やし中華』4品を食べ比べしてみた!

近くに町中華があれば、サクッと入って食べることもできますが、麺を茹でた後に水でシメる工程から、相応の時間と手間がかかり、総じて値段は高めでもあります。

もっと気軽に、サクッと冷やし中華を食べることができないものかと、お悩みの方にオススメしたいのが、コンビニの冷やし中華です。

具を麺に乗せて、最後にタレをかければすぐにいただくことができる上、価格もおおむね500円前後とお手頃です。

今回はそんなコンビニの冷やし中華を、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップで食べ比べし、レビューします。

あなた好みの一品は、どのコンビニの冷やし中華になるでしょうか。

【セブン-イレブン】「さっぱり醤油スープの冷し中華」520円(税別)

■あえて千切りにしていない焼豚を、絶品麺といただく贅沢感!

まずはセブン-イレブンの「さっぱり醤油スープの冷し中華」から食べていきます。

今回食べ比べする4社の中では、最も高い520円(税別)という値付けですが、味には定評のあるセブン-イレブンです。

贅沢な味を楽しませてくれるはず! と期待が膨らみます。

まずはスペックから見ていきましょう。

<1包装あたり>

エネルギー:508kacl

たんぱく質:18.8g

脂質:9.8g

炭水化物:88.8g

糖質:83.6g

食物繊維:5.2g

食塩相当量:4.9g

麺をリフトアップしたところ

具材はもやし、焼豚、きゅうり、錦糸玉子、かに風味かまぼこ、紅生姜、薄切り味付ザーサイ、乾わかめ、いりごまです。

これを麺の上に乗せ、タレをかけていただくわけですが、一見モサッとしている麺も、スープの油分が加わると、一気にほぐれてくれます。

柔らかくツルっとした口当たりと、噛むとしっかりとしたコシを感じる麺は、冷蔵保存されたとは思えないほどのクオリティ。

前述の具材類との相性も良く、特に、あえて千切りをしない焼豚といただけば、贅沢な印象さえ受けます。

他方、タレは酸味・甘さが際立ちつつも、全体的な塩味は控えめで、ガッツリ味わいたい人には、少々物足りなく感じるかもしれません。

しかし、このこともまた、具材・麺の良さを優先して味わっていただくように、配慮されているとも考えられ、いっさい不満はありませんでした。

なかなか美味しい冷やし中華です。

【ファミリーマート】「炙り焼チャーシューの冷し中華」462円(税別)

■セブンよりもコシのある麺が、酸味強めのタレとの相性抜群!

続いてはファミリーマートの「炙り焼チャーシューの冷し中華」です。

セブン-イレブンよりも、58円安いのが嬉しいですが、試食の前にまずはスペックを見ていきましょう。

<1包装あたり>

エネルギー:483kacl

たんぱく質:18.4g

脂質:10.2g

炭水化物:80.6g

糖質:78.6g

食物繊維:2.0g

食塩相当量:5.0g

具材は、ゆで卵、チャーシューたれ和え、ゆでもやし、錦糸卵、きゅうり、紅生姜です。やや麺の量よりも具材が少ないようにも思いましたが、実際に食べてみると、麺がまず美味しいです。

セブン-イレブンの麺に、コシを加えたような印象で、好みにもよると思いますが、筆者的にはファミリーマートのほうがさらに美味しく感じました。

このため、やや少なめの具材でも不満はなく、むしろ麺の風合いを楽しむためには、これくらいの量で十分と思いました。

また、肝心のタレは酸味が強め。

酢の酸味を、砂糖の甘味が持ち上げるような印象を受けましたが、暑い時期にはこの味が見事にマッチし、スキッといただけるはずです。

【ローソン】「冷し中華」460円(税別)

■シンプルな商品名が物語る、パンチある味わいを楽しめる

続いてはローソンの「冷し中華」をいただきます。

商品の内容を補足するようなコピーを加えず、その商品名はそのものズバリの「冷やし中華」。

この商品名から、男らしい味わいを想像する筆者でしたが、いただく前にまずはスペックを見ていきましょう。

<1包装あたり>

エネルギー:550kacl

たんぱく質:24.6g

脂質:14.7g

炭水化物:81.2g

糖質:78.2g

食物繊維:3.0g

食塩相当量:5.84g

具材は、豚焼、ゆで卵、錦糸卵、きゅうり、紅生姜と極めてオーソドックスですが、前述に予想した「男らしい味」は見事的中し、タレは醤油感を前面に押し出した、パンチある味わいです。

加水率の高そうな麺の、ツルっとした喉越が心地良い一方、しっかりとしたコシもあり、この点もどことなく男らしさを感じます。

また、その強いタレ、麺の風合い同様、焼豚はこれまたガツンとした醤油感の強い味わい。

ゆで卵、錦糸卵、きゅうり、紅生姜と合わせていただくことで、パンチがありながらも、スッキリとしたいただくことができます。

ガッツリ冷やし中華を味わいたい人に、最適の一品のように思いました。

【ミニストップ】「8種具材の冷し中華」498円(税別)

■ローソンの次に、強いパンチを感じる味わい。8種の具材とのバランスも◎

最後は、ミニストップの「8種具材の冷し中華」をいただきます。

筆者の先入観では、イオン系列のミニストップはコストパフォーマンスに優れ、物量感のある商品が多い印象がありましたが、冷やし中華に限っては、ファミリーマート、ローソンよりも高い498円。

その分、美味しい味を提供してくれるはずだと、期待感が高まります。

まずはスペックから見ていきましょう。

<1包装あたり>

エネルギー:479kacl

たんぱく質:21.6g

脂質:13.4g

炭水化物:67.9g

糖質:6.6g

具材は、焼豚、ゆで卵、きゅうり、味付椎茸、錦糸卵、中華風味くらげ、ごまわかめ、紅しょうが。

商品名にもある通り、8種の具材で、今回試食したコンビニ4社の中で最も多いです。

また、ミニストップ以外のコンビニの冷やし中華の麺は、丸いストレート麺を採用しているのに対し、こちらはエッジの立った強いコシの麺。

主張感のある麺ですが、かと言って食べにくいわけではなく、これはこれで忘れられない味わいです。

タレは酸味、甘味のバランスが絶妙である一方、ローソンの次ぐ塩味を感じるパンチ溢れる味わいでした。

しかし、具材と合わせていただくことで、全体の味がまとまり、忘られない味に仕上げてくれている点も、さすがミニストップと唸るほどでした。

【まとめ】コンビニ各社の冷やし中華は、それぞれ微妙に個性が異なる!

■穏やかにいただけるセブン、強い酸味のファミマ、ガツンとした味のローソン、個性派のミニストップ

一見同じように映るコンビニの冷やし中華ですが、各社とも強い個性を打ち出しており、食べる人、自社ユーザーのニーズに合わせて味が設計されているように思いました。

ザックリ言うと、比較的穏やかに、スッキリと味わいたい人はセブン-イレブン。

強い酸味で、スキッと味わいたい人はファミリーマート。

冷やし中華ではあるけれど、ガツンとした食べ応えを求める人はローソン、そこそこのパンチと個性的な味を楽しみたい人はミニストップ……このようにチョイスを分けてみると、良いように思いました。

ここまで読んでくださったあなたは、どの冷やし中華がお好みでしょうか。

是非あなたならではのチョイスで、冷やし中華を気軽に食べて、この暑い夏を乗り切ってくださいね!