“イギリス代表”の歴史的ユニ!2012チームGB「ロンドン五輪」ユニフォーム

写真拡大 (全6枚)

2012年のロンドン五輪で41年ぶりに登場したサッカーイギリス代表(Team GB)。

当初はイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという複雑な関係性にある4協会の「統一チーム構想」にどよめきが起こったが、最終的にはイングランドとウェールズの2協会による選抜チームへと落ち着く。

チーム構成にはやや肩透かしを食らったが、用意されたユニフォームはある意味歴史的なものであった。今回はそのTeam GBのユニフォームをご紹介したい。

Great Britain 'Team GB' 2012 adidas Home

Team GB(チーム・グレートブリテン)とは、競技の垣根を越えたイギリス五輪代表チームの共通ネーム。ユニフォームデザインも各競技イギリス国旗のユニオンジャックをモチーフとしたものだったが、そのスタイリッシュなデザインは評判を呼んだ。

近年の五輪では国際オリンピック委員会(IOC)の規定により、サッカー協会のエンブレムを付けることができない。そのため多くの国はシンプルに国旗を付けたり、あるいは何も付けないという選択をする。

ところがチーム自体が特殊性の色濃いTeam GBは、IOCの規定を逆手に取る形で統一チームのオリジナルエンブレムを作成。結果としてユニフォームを唯一無二の存在へと押し上げた。

2012年ロンドン五輪では、ライアン・ギグス、クレイグ・ベラミー、マイカ・リチャーズがオーバーエイジ枠でメンバー入り。その他にトム・クレヴァリー、アーロン・ラムジー、ジョー・アレン、ダニエル・スターリッジといった選手が選ばれた。

Team GBはグループステージを首位で突破。準々決勝で韓国と対戦するもPK戦の末に敗れ、大会を後にする。

ユニオンジャックを描いたデザインは、その大胆さが当時ちょっとした衝撃でもあった。左胸のエンブレムには、Team GBのチーム名と「London 2012」を刻む。

このデザインを手掛けたのは、イギリスの偉大なミュージシャンであるポール・マッカートニーの次女で、人気ファッションデザイナーのステラ・マッカートニー。まさにイギリス人によるイギリスのための渾身の一着である。

そんなユニフォームの新品デッドストックが、Qolyが展開するヴィンテージ・ショップ「Qoly × LFB Vintage」で入手可能となっている。