歌手で俳優の木村拓哉が、2022年1月19日に2年ぶり自身2作目のオリジナルアルバム『Next Destination』をリリースすることが4日、明らかになった。

木村拓哉


アルバムタイトルは木村自身の思いをこめたもの。新型コロナウィルスにより世の中が混乱の渦に苛まれた2年間だったが、木村自身、早々にSmile Up ! Projectを通して「AITSUコンセプトムービー」の作成や、Instagramでの定期的な発信を行なってきた。そんな2年間を過ごした彼だから、このタイトルが出てきたのだろう。2022年はきっと新しい時代に変わるスタートを切れる年になると信じて、Next Destination(次の目的地)へみんなで希望を持って向かおうという意味を込めてつけたタイトルとなっている。

またアルバムには、山下達郎作曲×真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)作詞の楽曲「MOJO DRIVE」を収録。山下からのアルバムへの楽曲提供の話は前作アルバムリリース時にさかのぼる。木村のワンマンライブ東京公演に山下が来場し、終演後本人同士で会話をする機会があり、そこで山下から「木村くんはバリトンボイスで歌ったほうがより色気のある歌になるよ!」とアドバイス。そして同年夏頃に山下への楽曲提供をオファーしたところ快く快諾され、楽曲制作の中で真島が作詞を手がけることは山下側からの提案により実現。そこからアルバム制作は水面下で始まった。

さらにレコーディング時には山下自らが木村の歌のディレクションも行いながら進行。ボーカルレコーディングも終わり、別日にコーラスを入れる作業を山下、真島の二人で行なっている時に、今度は木村がたまたま仕事が早く終わり、コーラス録りをしていることをスタッフから聞きつけ、サプライズでスタジオに登場。ここで初めて真島とも直接会うことができた。歓迎ムードの中、今度は山下から「せっかくきたからコーラス、木村くん一緒に入れよう」と提案され、急遽3人でブースに入りコーラス録り。この曲以外にも山下、真島コンビからは、さらにもう1曲提供されることも山下のコメントで明らかになっている。

タイトルの「MOJO」は「物や人にもともと備わっている力」転じて「パワー・生命力」が由来。木村自身がもともと持っている生命力やパワー、内面からあふれ出るオーラのようなものを表現するために真島がタイトルを考えた。

さらに「MOJO DRIVE」のメイキング映像も公開。木村の撮影前の等身大の姿や、久しぶりに全力で歌唱する姿を見ることができる。

また、『Next Destination』特設サイトも本日よりオープン。さまざまなアルバム最新情報をいち早く確認できるサイトとなる。

木村拓哉コメント

次の目的地へ一歩を踏み出そう!

初のオリジナルアルバムリリースから2年近く。コロナ禍という思いがけない状況の中、自分ができることは何かを考え続けてきた日々でした。そして“今、どんな覚悟が必要なのか”を自分自身に改めて問い掛け、スタッフとも話し合う中で、新しいアルバム制作に向けて始動したいと思い始めました。周囲を見渡してみると、感染防止対策のための制限がある中で思うように動くことができず、それでも新たな方向性を模索しているアーティストの方々の姿がとても印象的でした。その前向きなパワーに感動をもらうのと同時に沸き起こってきたのは、“以前のような形に戻ったら……と願うより、今はとにかく次の目的地に向かって新たな一歩を踏み出そう”という思いです。

タイトルの『Next Destination』(次の目的地)には、そんな僕自身の気持ちと決意を込めています。

このアルバムを引っ提げ、今、可能な方法を見つけて、できれば楽しく騒げるライブも実現させたいと思っています。

行くしかないっしょ!

次の目的地を一緒に目指しましょう。

■山下達郎コメント

木村くんとは25年以上の長いお付き合いですが、実は私、彼のスッピンの歌声をほとんど聞いたことがありませんでした。初ソロ・ライブにて、意外にもバリトン・ボイスであることが判明。好きな音楽がオルタナ系、ハード・ロック系なことは、かねてより聞き及んでおりましたので、それならこんな曲はいかがかと思い、書き上げた2曲。オジさんリズム・セクションが総がかりで取り組みました。真島昌利さん(ザ・クロマニヨンズ)の歌詞にもご注目を。今までにない木村くんの新境地が引き出せたと思います。

■真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)コメント

魂のエンジン全開!

今夜、アロコス辺りへMOJO DRIVE!

ぶっ飛ばしていこうぜ、ロックンロール!