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 2021年が始まりました。しかし、昨年、仕事もプライベートもやり残したことが山積みで、いまいちウキウキした気持ちになれない……。ところが、新年早々、ちょっとだけいいことがありました。それは昨年、ゲットすることができなかった「あまおう苺バター」を購入できたことです。

「あまおういちごバター」に対しては、実は並々ならぬ想いがありました。昨年の6月に成城石井の「あまおういちごバター」がめちゃくちゃ美味しいらしい、という噂を聞いて、さっそく購入を試みたところ、これがまったく無理。商品を目にすることすらできなかったのです。それもそのはず、この商品は、あまりにも人気すぎて成城石井専用アプリの抽選販売でのみ入手可能。まるで幻のごとく、入手困難な商品だったのです。

カルディで売っているオリジナルの「あまおう苺バター」

 欲しいのに買えないとなると「お金払うんだから、売ってくれればいいのに」と思いませんか? その後に、成城石井が売っていた「あまおう苺ジャム」は簡単に購入できたのに、「あまおういちごバターだけ、もったいつけちゃってさ」と、筆者は好きだったのにあっさりフラれてふて腐れた中学生のような、クサクサした気持ちになっていました。

 ところが、先日、カルディにふらりと入ったら、あろうことか「あまおう苺バター」(753円)が、たくさん売っているではありませんか! 「まさに苺そのもの」だとか、「厳選された福岡県産あまおうと芳醇なバターを絶妙なバランスで風味豊かに仕上げました」と紹介されています。即座にカゴに入れて楽勝で購入できました。で、これがまた美味しかったんです。その魅力をご紹介しましょう。

カルディの「あまおう苺バター」は絶品だった!

 帰宅して、さっそく「苺バター」をトーストに塗って食べてみることにしました。瓶のふたを開けると、いわゆる苺ジャムに比べ、バターが入っているせいか、色は薄いピンク色。スプーンですくってみると、プルプルしていて、苺ジャムとは全く別モノだとすぐわかります。

 たっぷりすくって、トーストに塗って食べてみると…。苺の濃厚な甘みと、ほんのりとした酸味。後を追うようにまろやかなバター感が追いかけてきます。ゼリー状でもなく、クリーム状でもなく、見た目の通り、プルプルしていて、パンの熱にとろりんと、とろけるのです。これはかなり美味!

 もちろん、この「あまおう苺バター」はカルディオリジナル商品で、書い損ねた成城石井のものとは違います。ですが、別に偽モノを買ったわけではありませんし、正直言って、美味しければそれでいいのです。いや、もっと言わせてもらうならば、欲しいときにすんなり買える商品のほうがずっと嬉しい! と個人的に思った次第です。

 というわけで、ぜひカルディの「あまおう苺バター」、ぜひ食べて欲しいです。めちゃくちゃ美味しいですよ!

(撮影・文◎土原亜子)