買い物や外食しながらプチ稼ぎができると人気の「覆面調査」。ですが、実際はどんなことをやるの？　いくらぐらい稼げるの？　今さら聞きにくい基本をその道の達人に教えてもらいました。ESSE読者や専門家に聞いた、おすすめプチ稼ぎ情報もお届けします。


「覆面調査」の稼ぎ方（写真はイメージです）

店舗やレストランの覆面調査。家族と一緒に出かけながら週末にひと稼ぎ



覆面調査とは、決められた飲食店や小売店に一般客として訪れ、顧客目線で店舗を評価し、調査レポートを作成して提出する仕事。
指定されたものを購入したり、接客や清掃状況などを確認。期間内にレポートや写真、レシートなどを提出します。

●覆面調査のメリットデメリット



＜メリット＞
・普段行かない飲食店に行けて楽しい
・買い物をしながら謝礼をもらえる
・文章を書くのが好きな人はレポートも楽しめる

＜デメリット＞
・参加しすぎるとレポートに追われて楽しめない
・最初のうちは案件が少なく、金額も低いので稼ぎたい人には向かない

＜こんな人が始めやすい！＞
・外出好きでアクティブな人

＜こんな人に向いている！＞
・周囲の細かな変化に敏感な人
・コミュニケーションが得意な人

実際に利用しているというESSE読者のSさんは、育休中の時間を利用し、1年半前から覆面調査を始めました。
「週末、家族と買い物に行きがてらサービスをチェック。レポート提出までが仕事ですが、レポートで満点をもらうとレベルアップするのでやりがいもあります」

現在は月収1万円程度。謝礼の受け取りはdポイントで。
「コンビニやメルカリでの支払いなど、プチぜいたく費に充てています」

【Sさん（北海道・30歳）のプロフィール】


育休中にミステリーショッパーに登録。子連れOKの調査を選び、週末の外出ついでに月2〜3件ほどこなす。

覆面調査で確実に稼ぐテクは？



次の仕事につなげるためにも、自分なりに工夫して、任務を丁寧にこなすことが高評価に！

●稼ぐテク1：レポートを丁寧に書く




調査レポートは本部に採点され、フィードバックがもらえる。
「点数によってモニターランクが上がるシステム。上位ランクになると優先的に調査に当選するようになります」

●稼ぐテク2：自然な質問を事前に考える



調査員と悟られないようにチェックするのは意外と大変。
「難しいのは、ガソリンスタンドの接客調査でトイレを借りるときなど。事前にセリフを考えたりしています」

●Sさんオススメの覆面調査募集サイトは？



＜ミステリーショッピングリサーチ＞

調査員のための特別な資格や試験はなく、登録するだけ。好きな調査に応募し、抽選の結果当選すると仕事が成立します。
「案件数が多く、本部の方も親切に対応してくれます」

読者のおススメ。外で稼ぎたいならこんな仕事が！



覆面調査以外にも、まだまだある！　ESSE読者とプロおすすめのプチ稼ぎ術を紹介します。

●子どもの習い事ついでに！「習い事補助」



そろばん塾の講師として教室に立ち、子どもたちをサポート。
「子ども好きには楽しい仕事。娘も通っているので、お迎えついでに稼げて一石二鳥です」
（Lさん・福岡県・44歳）
・収入／時給1000円
・時間／1回1時間

●運動不足解消にもぴったり。「ポスティング」



用意されたチラシを新聞に折り込み、担当地区に配布。
「月に1〜2回、2時間ほどで終わる軽作業。適度な運動にもなって、隙間時間が効率よく活用できます」
（Hさん・大阪府・44歳）
・収入／1回4000円
・時間／1回2時間

●プロのおススメ！「小売店での商品陳列」



人材サービス業界に精通している「しゅふJOB総研」所長・川上敬太郎さんにも、おススメのプチ稼ぎを聞いてみました。

陳列だけの単発作業で、マニュアルを見ながら、商品棚に指定の商品を並べていく作業。
「季節ごとの棚替えや、新商品陳列などがある場合に仕事が発生します。日頃培った、消費者としての目線も生かせる仕事です」
・収入／1件3000円
・時間／1件当たり2時間〜

フルタイムやパートと違って、すき間時間にできる手軽さが魅力のプチ稼ぎ。大きな収入にはならなくても、自分で稼いだ達成感も味わえて家計も助かる！　といいことづくめです。自分に合った方法を見つけるためにも、まずは情報収集から始めてみませんか。

＜取材・文／ESSE編集部＞

●教えてくれた人
【川上敬太郎さん】



しゅふJOB総研所長。人材サービス業界に精通し、のべ3万件以上の『働く主婦層』の声を調査・分析。メディアにも多数登場。厚生労働省委託事業検討会委員等も務める