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法務省は11月8日、法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格が得られる「予備試験」の今年の合格者が433人だったと発表した。前年よりも11人減って、2011年の開始以来、初めて減少した。

受験者数は1万1136人(途中欠席81人)で、5月に行われた短答式試験を2661人が合格。7月に行われた論文式試験では459人が合格していた。合格者の最低年齢は19歳で、最高年齢は64歳。合格者の平均年齢は27.43歳だった。

職種別にみると、大学生が170人、法科大学院生が148人、無職47人、会社員26人、公務員20人の順に多かった。男女別では、男性352人、女性81人。

司法試験は、短答と論文の試験が4日間の日程で一気に行われる一発勝負だが、予備試験は3次試験(短答、論文、口述)まである長丁場の試験だ。金銭上の理由などで法科大学院に進学することが困難な人たちのための救済策として2011年から始まり、今年で8回目。合格者は2019年以降、5年以内で5回まで司法試験を受験することができる。

(弁護士ドットコムニュース)