C・ロナウドにイタリア初ゴールは生まれなかった【写真:Getty Images】

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前半3分に先制するも、ロナウドが封じ込まれて後半には一時逆転を許す

 イタリア・セリエAの開幕戦が現地時間18日にキエーボ対ユベントスのカードで行われた。

 7連覇中の王者ユベントスはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのデビュー戦は、点の取り合いの末に3-2で勝利。ロナウドにイタリア初ゴールは生まれなかった。

 王者はいきなりの先制ゴールを奪った。前半3分、左サイドからボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチがフリーキックをファーサイドに蹴り込むと、イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニが飛び込んだこぼれ球をドイツ代表MFサミ・ケディラが左足でゴールへ。あっさりと1点リードを奪った。

 その後もユベントスはボールを圧倒的に保持して攻撃を仕掛けるが、最後のところで噛み合わない時間が続いた。注目のロナウドも2人、3人に囲まれる状況が多く、なかなかシュートを打たせてもらえない。

 そうした中で迎えた前半38分、キエーボはワンチャンスをものにする。左サイドからクロスが入ると、ルーマニア代表FWマリウス・ステピンスキがヘディングで押し込んで1-1の同点に持ち込み、ハーフタイムを迎えた。

 後半に入るとホームのキエーボがペースをつかみ、同11分には古巣対決のイタリア代表MFエマヌエレ・ジャッケリーニが奪取したPKを自ら蹴り込み、逆転に成功した。


後半アディショナルタイムにベルナルデスキが決勝弾

 ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は後半18分、ロシア・ワールドカップ(W杯)でクロアチア代表の準優勝に大きく貢献したFWマリオ・マンジュキッチを前線に投入し、高さを加えた。

 すると同30分、ユベントスは途中出場のイタリア代表MFフェデリコ・ベルナルデスキが入れた右コーナーキックに、古巣復帰の初戦となったイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチが飛び込むと相手DFのオウンゴールを誘い同点に追いついた。

 さらにユベントスは後半40分、左サイドをブラジル代表DFアレックス・サンドロが突破してクロスを上げると、ロナウドがニアに飛び込んで相手GKと交錯。ゴール前に浮いたボールをマンジュキッチが頭で押し込んだ。相手DFがクリアしたものの、ゴールラインテクノロジーで得点が認められたかに思われた。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)での確認の末にロナウドのファウルと判定が変わり、勝ち越しはならず。

 それでもユベントスは同アディショナルタイム、左サイドを再び突破して中央にグラウンダーのボールが入るとベルナルデスキが押し込んで勝ち越し。勝負強さを見せつけた王者は、開幕戦を敵地で3-2の勝利で飾った。


(Football ZONE web編集部)