ベスト8進出をかけて！注目は常総学院vs履正社 大会10日目の見所！
大会10日目を迎えた第98回高等学校野球選手権大会。16日は、3回戦4試合が行われる。準々決勝に勝ち進むのは？4試合の見所をチェック！
左：寺島 成輝（履正社）、右：鈴木昭汰（常総学院）
第1試合 嘉手納（沖縄）vs明徳義塾（高知） 嘉手納は140キロ超えが3人もいる前橋育英投手陣を攻略して勝ち上がってきた打撃力が最大のウリ。後半に畳みかけて、明徳義塾にプレッシャーをかけていきたい。対する明徳義塾は嘉手納打線に対し、どんな対策を取るのか。投手起用も鍵となるだろう。打線は初戦の戦いを見る限り、まだ調子が上がっていなかった。上位打線がどれだけ機能するかがカギとなるだろう。そして沖縄勢の応援は毎年、大きい。そのプレッシャーに打ち克つ精神力も試される。
第2試合 秀岳館（熊本）vsいなべ総合（三重） 強力打線、機動力、周到な投手起用と試合運びに隙がない秀岳館。左打者が多いいなべ総合に対して、左腕の田浦 文丸、川端 健斗の2年生左腕の投球がカギを握っている。
いなべ総合は投手陣総動員で、秀岳館打線を交わしていきたい。また秀岳館の打者の打球速度は非常に速いが、その打球についていけるほどの守備力があるか注目をしていきたい。打線は上位打線を中心に当たっているので、機動力を駆使しながら点をもぎとっていきたい。
第3試合 盛岡大附（岩手）vs鳴門（徳島） 創志学園・�眦� 萌生を攻略した盛岡大附打線。2巡目以降になってからが怖い打線で、一番の脅威といえるだろう。多少打たれても、ミスがあっても、打撃で点を取り返す。そんなチームである。 鳴門は智辯学園に勝利したことで、勢いに乗っている。打線も下位打線もミート力が高い打者が揃い、どこからでも点が取れる雰囲気を持っている。この試合のカギを握っているのは鳴門の投手陣。エース・河野 竜生や河野以外の投手がどれだけ盛岡大附打線を凌ぐピッチング術を見せるか。盛岡大附からすれば、打撃戦に持ち込んで、9点取られても、10点を取って勝つ野球を目指し、鳴門は5点勝負に持ち込んで上手く逃げ切りたいところだ。
第4試合 常総学院（茨城）vs履正社（大阪）
常総学院はセーフティバント、強打、エンドラン、盗塁と攻めが多彩で、隙がない。エース・鈴木 昭汰もここまで粘り強い投球を続けている。ここまで点差が離れたことで、また完投がない。ただ履正社打線を1人で投げ切るというよりも展開に応じて継投策も使っていきたいところだ。
履正社は寺島 成輝が先発するか、否か。最速145キロ左腕・山口 裕次郎の登板も十分に考えられる。山口は初登板のプレッシャーや、また曲者の常総学院の対戦で多少苦労しそうだが、そこは正捕手の井町 大生やバックの守備が盛り立てていきたい。打線は下位打線が当たってきた。常総学院の鈴木のキレの良い変化球に対応し、粘り強く点を取っていきたい。
（文・河嶋 宗一）
注目記事・第98回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ
