2015年10月にWindows 10のモバイル版「Windows 10 Mobile」を搭載するスマートフォンがVAIO、Acer、FREETELなど6ブランドから発売されることが発表され、その他にもヤマダ電機が電撃的に参戦するなど、Windows 10 Mobile搭載スマートフォンが、続々と登場しています。日本国内で正式に販売されるWindows 10 Mobile搭載スマートフォンをまとめると、ローエンドからミドルレンジ、アッパーミドル、ハイエンドまで、ラインナップが着々と整いつつあることが分かります。

FREETEL KATANA 01

FREETELのWindows 10 Mobile採用スマートフォンの第1弾は「KATANA 01」。「国内最速」の触れ込みで2015年11月30日に発売されたKATANA 01は、1万9800円だった予定価格を、1万2800円(税別)に値下げして衝撃的なデビューを果たしました。



ディスプレイは4.5インチ液晶(854×480)、SoCはSnapdragon 210(4コア1.1GHz)、メモリは1GB、ストレージは8GB、バッテリー容量は1700mAh。サイズはたて132.8mm×横66.3mm×厚さ8.9mm、重さは132g。



対応ネットワークはLTEがBand1/3/8/19で当然ながらSIMロックフリー。外部スロットとしてmicroSDカードスロットも搭載しています。なお、マイクロSIMスロットを2つ搭載していますが、国内ではデュアルでの待ち受けには非対応です。



リアカメラは500万画素でLEDフラッシュ付き、フロントカメラは200万画素となっています。



もちろんOSはWindows 10 Mobile。



Windows 10 Mobileなので「Office Mobile」を搭載。Officeスイートの簡単な作業もこなし、メール、スケジューラーをPCと連動させてシームレスに使うことが可能です。



FREETEL KATANA 02

FREETELのWindows 10 Mobileスマートフォン第2弾は「KATANA 02」。KATANA 01と同様に、発売直前に予定価格2万9800円が1万9800円(税別)に大幅値引きされ、強烈なインパクトを与えることに成功しています。



ディスプレイは5インチ液晶(1280×720)、SoCはSnapdragon 210(4コア1.1GHz)、メモリは2GB、ストレージは16GB。



サイズはたて141.0mm×横72.0mm×厚さ8.9mm、重さは159g。



フロントカメラは200万画素、リアカメラは800万画素(LEDフラッシュ付き)。



天面にイヤホンジャックとMicro-USBポートを搭載してます。



バッテリー容量は2600mAh(脱着可能)。対応ネットワークはLTEがBand1/3/8/19で当然ながらSIMロックフリー。外部スロットとしてmicroSDカードスロットも搭載しています。マイクロSIMスロットを2つ搭載していますが、デュアルでの待ち受けはできません。



KATANA 02は2016年1月8日発売予定となっています。

マウスコンピューター MADOSMA

一足早くWindows Phone 8.1でデビューした「MADOSMA Q501A」が、OSをWindows 10 Mobileに変更して再デビューしました。なお、従来のWindows Phone 8.1モデルもWindows 10 Mobileへのアップグレードに対応しています。



ディスプレイは5インチIPS液晶(1280×720)、SoCはSnapdragon 410(4コア1.2GHz)、メモリは1GB、ストレージは8GB。



サイズはたて142.8mm×横70.4mm×厚さ8.4mm、重さは125gと、5インチディスプレイモデルにしては非常に軽量・コンパクト。



リアカメラは800万画素(LEDフラッシュ・オートフォーカス付き)、フロントカメラは200万画素。



カラーはホワイトですが、法人用にブラックモデルもあり。



MADOSMAは、標準モデルが2万6800円(税込)、Office 365付きモデルが2万9800円(税込)です。



Diginnos Mobile DG-W10M

ドスパラを運営するサードウェーブもWindows 10 Mobileスマートフォン「Diginnos Mobile DG-W10M」をリリースしています。



ディスプレイは5インチ液晶(1280×720)、SoCはSnapdragon 210(4コア)、メモリは1GB、ストレージは16GB、フロントカメラが200万画素、リアカメラが800万画素。サイズはたて142.5mm×横70.5mm×厚さ9.2mm、重さは145g。



ネットワークはLTEがBand1/3/8/19に対応。マイクロSIMスロットを2つ搭載していますが、デュアルでの待ち受けはできません。



DG-W10Mには標準のブラック以外に、白、水色の交換用カバーが付属しているところはポイントが高めです。



DG-W10Mは1万8500円(税別)でドスパラのオンラインサイトで販売中です。

ヤマダ電機 Every Phone

家電量販店のヤマダ電機もWindows 10 Mobileスマートフォン「Every Phone」を2015年11月28日に突如として発売。FREETEL KATANA 01を出し抜いて、国内初のWindows 10 Mobile搭載スマートフォンとなりました。



Every Phoneは、ディスプレイが5.5インチ液晶(1280×720)、SoCはSnapdragon 410(1.2GHz4コア)、メモリは2GB、ストレージは32GB、フロントカメラが500万画素、リアカメラが1300万画素(オートフォーカス・LEDフラッシュ付き)と、Windows 10 Mobileスマートフォンの中では比較的高スペックとなっています。サイズはたて154.8mm×横78.6mm×厚さ6.9mm、重さは138.6gで、バッテリー容量は2600mAh、対応ネットワークはLTEがBand1/3/19。

Every Phoneは3万9800円(税別)で、2年間の保証付きで販売中。Every Phoneがどのようなスマートフォンなのかは以下のムービーで説明されています。

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トリニティ NuAns NEO

スマートフォンアクセサリーメーカーのトリニティはWindows 10 Mobileスマートフォン「NuAns NEO(ニュアンス ネオ)」を発表。



NuAns NEOはディスプレイが5インチ液晶(1280×720)、SoCはSnapdragon 617(1.5GHz8コア)、メモリは2GB、ストレージは16GB。サイズはたて141mm×横74.2mm×厚さ11.3mm、重さは150g。



フロントカメラは500万画素、リアカメラは1300万画素(オートフォーカス・LEDフラッシュ付き)。裏面照射型センサーに広角レンズを採用しており、カメラ性能は高め。さらに、3350mAhの大容量バッテリーを搭載するなど、記事作成時点で日本国内で発表済みのWindows 10 Mobile端末の中では頭一つ抜けた高性能仕様となっています。



また、外部ポートとしてType-CのUSBポートを搭載。最大128GBのmicroSDカードが使え、ネットワークはLTEがBand1/3/8/19/28に対応と、Band28をサポートする点で他のWindows 10 Mobile搭載スマートフォンを一歩リードしています。



NuAns NEO最大の特長は高いデザイン性と自由度を持った外観。



上下に分割された素材やデザインの異なる8種類のカバーによって64種類のデザインを自由自在にカスタマイズ可能。デザインをシミュレーションするページも用意されています。









あえて薄さを追求しないことでホールド性の良さとバッテリーの大容量化を実現し、カバー下にはSUICAなどのICカードを収納するスペースを確保するなど、かゆいところに手が届く設計となっています。



これに加えて手帳型ケース「FLIP」も8種類アリ。スマートフォンアクセサリーメーカーならでという感じ。



さらに、日本国内で発表済みのWindows 10 Mobileスマートフォンで唯一、スマートフォンを外部ディスプレイに接続してWindows 10搭載PCのように使える「Continuum」への対応をうたっています。Microsoftは正式にはSnapdragon 617でのContinuum対応を発表していませんが、NuAns NEOでContinuumが快適に動くのか注目を集めています。



NuAns NEOは三越伊勢丹、ロフト、Amazonなどで、2016年1月下旬に3万9800円(税別)で発売予定となっています。

geanee WPJ40-10

5インチディスプレイのスマートフォンが主流になる中で、「WPJ40-10」は4インチ液晶ディスプレイ(800×480)を搭載。



SoCは4コア、メモリは1GB、ストレージは8GB、フロントカメラが200万画素、リアカメラが500万画素、バッテリー容量は1800mAh、対応ネットワークはLTEがBand1/3/8/19。



ホワイト、ブラックの2色展開で、それぞれリアカバーが3色付属しています。



WPJ40-10の市場想定価格は1万2800円(税別)で、2016年年始の発売が予定されています。

◆その他

これらの他にもすでに、VAIOがWindows 10 Mobile搭載スマートフォンを日本市場にリリース予定であることを発表済み。「VAIO Phone」のようなOEMモデルではなく、VAIO初の自社設計スマートフォンとなる見込みです。また、Acerの「Jade Primo」は、5.5インチ有機ELフルHDディスプレイ、Snapdragon 808を搭載するハイエンドモデルで、日本での発売も期待されています。



Microsoftのフラッグシップモデル「Lumia 950/950 XL」の日本発売は未定ですが、2016年はついにAndroid、iOSに次ぐ「第3のモバイルOS」としてWindows 10 Mobileが存在感を見せ始めそうです。

MicrosoftがWindows 10 Mobile搭載フラグシップモデル「Lumia 950/950 XL」を発表 - GIGAZINE