東日本大震災と福島の原発事故から6年、原発周辺で避難指示解除が始まる一方、被災地ではなお、地震や津波、原発事故の影響に苦しみ続ける多くの人たちが「震災の記憶」の風化と戦っている。 そんな中、昨年末に一冊の本が出版された。タイトルは『雨ニモマケズ外国人記者が伝えた東日本大震災』(えにし書房刊)。著者は英紙「エコノミスト」などの東京特派員を務める、アイルランド人ジャーナリストのデイヴィ