英紙フィナンシャル・タイムズ(華字版)は14日、中国経済がハードランディングすれば世界経済の成長率に大きな影響をもたらすとし、中国ではまだ金融危機はぼっ発していないものの、「すでにその危険性が眼前に迫っている」と論じた。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)

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 英紙フィナンシャル・タイムズの華字版は14日、中国経済がハードランディングすれば世界経済の成長に大きな影響をもたらすとし、中国ではまだ金融危機はぼっ発していないものの、「すでにその危険性が眼前に迫っている」と論じた。

 記事は、米格付機関「ムーディーズ・インベスターズ・サービス」が発表した最新の報告書において、「中国で不動産価格が暴落すれば、世界は経済回復が困難になる」と警鐘を鳴らしたことを紹介。

 さらにムーディーズが、中国の不動産価格および成約件数がそれぞれ10%低下すれば、中国の国内総生産(GDP)成長率も1.5-2ポイントほど低下し、5%-6%ほどに低下すると予測したことを伝え、「中国の経済成長率の低下は世界の貿易を低迷させ、世界の経済成長率に深刻な影響をもたらす」と指摘したことを紹介した。

 続けて、英国のコンサルティング会社「ファソム・コンサルティング」のエコノミストの発言を引用し、「中国経済のハードランディングのリスクは数年前から年々上昇している」と伝えた。さらに、現時点では中国で金融危機はぼっ発していないものの、「すでにその危険性が眼前に迫っている」と論じた。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)