スマホ活用を裏で支えるエキスパート!?モバイルオタクやガジェットマニアとは

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一般的にオタクやマニアというと、「アニメ」「漫画」「ゲーム」「アイドル」「鉄道」といったものをイメージするでしょう。しかし、“その道のプロと表裏一体”なオタク層やマニア層はどんなジャンルにも存在します。

そのひとつに「モバイルオタク」や「ガジェットマニア」が存在します。モバヲタ・ガジェヲタなどと呼ばれ、海外ではコンピュータ系に熱心な技術オタクという意味合いで「ギーク」という言葉で呼ばれることもあります。

モバヲタというと、ネガティブに聞こえますが、その実態は、モバイルを活用するエキスパートで、一般の人にも役立つ多くの知識と知恵をもつた人たちでもあります。

■モバヲタにはどんな人がいるの?
便宜上、今回は総称して「モバヲタ」と呼びますが、このモバヲタにもさまざまな人がいます。

・従来型の携帯電話(ガラケー)時代からケータイ全般に熱心なケータイヲタと言われる層
・無線技術について興味を持ち、無線機としての携帯電話の技術に熱心な層
・電波について興味を抱く層
・電波測定(電測)に熱心な層
・基地局について熱心な層
・モバイルガジェットとして、デバイス自体に興味を持つ層
など

このジャンルの人は、ケータイやスマホ、だけでなく、携帯情報端末(PDA)、パソコン、ポータブルゲーム機、ポータブルミュージックプレーヤーなど“モバイルできるもの”であれば基本的にどんな製品でも興味を持ちます。さらに、それらの周辺機器などにも深い関心を寄せるなど、好奇心が強く、興味を持つ範囲が非常に広く多岐に渡っているのが特徴です。

こうしたモバヲタの中には、技術者も多く、実際にキャリア(通信事業者)や端末メーカー、コンテンツプロバイダーのほか、ケータイショップ、PCショップ、量販店などの販売員をしているいわゆるその業界での“中の人”もいます。

また、個人レベルでアプリ制作や、ガジェットのデコレーション・改造までしてしまうスキルの高い人も存在します。

そうしたモバヲタに共通するのは、興味を持ったガジェットは欲しい!という点。ジャンル的に男性が多いという理由もありますが、コレクター的な思考を持った人や、物欲が強い人が多いのは事実です。

国内の携帯電話市場においては、キャリアから発売される新製品は、大きく分けて夏と冬にあり、年間を通して50機種は軽く超える製品が発売されます。コレクターでなくとも、触ってみたい、使ってみたいと思うのは、モバヲタとしての自然な思考です。


■そんなに何台も持って何に使うの?
携帯電話だけにスポットを当てて見ると、一般のユーザーは1台が当たり前で、希に複数の機種も持つ場合でも会社支給や訳ありで2台、なんか間違えちゃって3台になったといった人がほとんどかと思います。

一方、モバヲタの場合は、基本的に3台以上持っているというレベルです。保有する回線数も3回線以上で、10回線を越えているという人がいても決して珍しくありません。

一般の人は「多くても3台」、モバヲタは「少なくとも3台」と、スタート時点がそもそも違います。

そんなモバヲタと一般のユーザーが出会うと、決まって聞かれるのが「そんなに何台も持って何に使うの?」という一言です。質問はいたってシンプルなのですが、説明すると長くなるというのが、モバイルの世界です。

携帯電話は、実はキャリアや機種により、動作や品質が大きくかわります。
電波の掴み、特定環境下で動作をさせた時にどういう動作になるかなど、実際に試そうとした時に複数の本体や回線が必要になるのです。
ケータイやスマホの場合は、「実際に利用してみないと分からない」ということがたくさんあるのです。1台より2台、2台より3台ある方が正確な情報がとれたり、短時間で確認ができたりと、利便性が増すからなのです。
もちろんそうした建前がありながら単純に物欲のみで手を出してしまう場合もあります。

一般的には貸出サービスのようなものがない状況なので、個人で購入・保有するしか選択肢がないということも大きな理由でもあります。

複数台所有していてもうまく使い分けなどすることで、毎月の通信費、本体購入時にも安く済ませる知識や知恵も持っています。

知って得するモバイルオタクやガジェットマニアに学ぶスマホ契約術


■モバヲタは携帯電話、スマホのトラブル解決を裏で支えている?
モバヲタは、多くに機種をさまざまな環境で利用しており、多くの実体験や検証に基づくデータや知識を持っています。

スマホなどの不具合や解決方法、便利なアプリ紹介と使い方、便利な周辺機器の紹介、スマホを生活で利用するスタイルなどの有益な情報も、モバヲタにより発見・紹介され、その後、一般のユーザー層が知るというが、実は結構多くあります。


■モバヲタの常識
モバヲタの人は、多くの端末を入手するので、安く購入して安く使うために多くの知識や知恵を身につけています。
スマホの時代になってからは中古本体の市場が大きくなりつつあり、これまでのケータイに時代に比べて、より安価で購入でき、安価で運用できるようになったというのが常識です。

モバヲタの共通認識として特徴的なのは、1台運用は「怖い」「危険」という点です。従来型のケータイ以上にスマホは、いつ壊れたり、データが消えたりしてもおかしくないといった認識をモバヲタは持っています。

メインで利用しているお気に入りの1台のほかに、複数のサブ機を操り、またデータのバックアップ方法も複数の方法を利用しています。

モバヲタは、メインの機種にトラブルが発生しても、モバイル生活に支障がでない工夫と準備を常にしています。こうした準備こそ、デジタル化、ネット化が進む社会に一番必要な備えであることを、彼らはよく知っているのかもしれません。