試合 :キリンチャレンジカップ2012
開催日:2012年9月6日
結果 :日本代表勝利
スコア:「1−0」
得点者:ハーフナー・マイク

FW:ハーフナー・マイク
MF:香川真司 本田圭佑 清武弘嗣
MF:遠藤保仁 長谷部誠
DF:駒野友一 伊野波雅彦 吉田麻也 酒井宏樹
GK:川島永嗣

この前半のメンバーだと、やはり左サイドの守備がダメでしたね。5回ぐらい左サイドからやられたと思いますが、香川と遠藤のところでプレスが効かない、香川と本田がポジションチェンジしていて、左が本田の時も、本田と遠藤のところでプレスが効かなかった。左サイドに、香川も本田も遠藤も集まって、更にそこに長谷部も加わって、それでやっとプレスが効いたような感じでした。但しそれだと、UAEにはその力が無かったから大丈夫でしたが、そこから一発のパスで右へサイドチェンジされたら、やばい事になりますよね。

長友が左SBにいる場合には、香川と遠藤の守備力の低さを、長友が1人で補ってくれるのですが、残念ながら駒野だとそれは厳しい。もしかしたら、見た目の雰囲気的に、駒野は攻撃よりも守備が良い選手、もしくは、駒野は攻守にバランスが良い選手、と思っている人もいるかもしれませんが、実際には、駒野は守備よりも攻撃が良い選手で、駒野はあまり守備が良くない選手なので、香川、遠藤、駒野、という左サイドは、かなり守備面で厳しい感じでした。

FW:ハーフナー・マイク
MF:岡崎慎司 本田圭佑 清武弘嗣
MF:細貝萌 遠藤保仁
DF:駒野友一 水本裕貴 吉田麻也 酒井宏樹
GK:川島永嗣

という事で、そこにザックは危機感を抱いたのだと思いますが、後半、香川→岡崎、長谷部→細貝、という交代采配を行って、そのまま左SHの位置に岡崎、そして、左遠藤、右長谷部、という配置だった2ボランチを、左細貝、右遠藤、という配置に変えて、これで左サイドに守備に強い選手を2人配置した事により、そこからは守備が良くなりました。さて、この事が、イラク戦のスタメンに影響を与えてくるでしょうか? 長友が起用できれば大丈夫と判断するのか、香川もしくは長谷部をスタメンからは外すという判断をするのか、それとも別の選択肢か、そこは1つ、注目ポイントになったかなと思います。

後半24分、左サイド、岡崎の鋭い出足のチェックでボールを奪い、遠藤、憲剛、細貝、駒野、という4人でパスを回して、最後は駒野からのクロスをファーサイドでハーフナー、という事で日本が得点を奪いました。良い攻撃は良い守備から。やはりそこですよね。そして、最近の駒野は、攻撃面ではとても好調ですね。内田が欠場となるイラク戦へ向けて、ベテランの駒野の好調さというのは、1つ不安材料を減らしてくれてありがたいと思います。それから、憲剛、ハーフナー、この2人も攻撃面で1つ仕事ができたという事も、1つ好材料にはなったかなと思います。

FW:ハーフナー・マイク
MF:岡崎慎司 中村憲剛 清武弘嗣
MF:細貝萌 高橋秀人
DF:酒井高徳 水本裕貴 吉田麻也 駒野友一
GK:川島永嗣

その後、負傷の酒井宏樹に代えて酒井高徳、そして、遠藤に代えて高橋秀人、という交代采配を行ったザックジャパンが、そのままスコア「1−0」で勝利、という試合結果になりました。とにかく、この試合でもハッキリ見えた事は、香川と遠藤のゾーンである左サイドでの守備をどうするのか、そこを考えなくてはならない、という事ですよね。CBのところも、まだ不安はぬぐい去れませんでしたが、そこだけではなく、左サイドの守備をどうするのか、ザックは考えなくてはならなくなっているかなと思います。