試合　：セリエＡ　第２節
開催日：２０１２年９月２日
結果　：ローマ勝利
スコア：「１−３」
得点者：フロレンツィ　カッサーノ　オスヴァルド　マルキーニョ

○　インテル

ＦＷ：カッサーノ　ミリート
ＭＦ：スナイデル
ＭＦ：アルバロ・ペレイラ　ガルガノ　グアリン
ＤＦ：長友佑都　ラノッキア　シルベストレ　サネッティ
ＧＫ：カステラッツィ

ＦＷ：ミリート
ＭＦ：コウチーニョ　スナイデル　パラシオ
ＭＦ：カンビアッソ　グアリン
ＤＦ：長友佑都　ラノッキア　シルベストレ　サネッティ
ＧＫ：カステラッツィ

○　ローマ

ＦＷ：トッティ　オスヴァルド　デストロ
ＭＦ：フロレンツィ　タフチディス　デ・ロッシ
ＤＦ：バルザレッティ　カスタン　ブルディッソ　ピリス
ＧＫ：ステケレンブルフ

ＦＷ：トッティ　オスヴァルド　ラメラ
ＭＦ：フロレンツィ　タフチディス　マルキーニョ
ＤＦ：タッデイ　カスタン　ブルディッソ　ピリス
ＧＫ：ステケレンブルフ


インテルは、加入したばかりのアルバロ・ペレイラが、左のＭＦの位置に入っていましたが、まだ馴染んでいない感じでした。個人的には、長友やアルバロ・ペレイラを左のＭＦで起用するよりも、左ＳＢにアルバロ・ペレイラ、右ＳＢに長友、そして、ＭＦにサネッティ、という方が良いような気がしているのですが、どうなんでしょうか？　サネッティならば、ＳＢ起用にこだわらなくても、ＭＦの左右中央、どこで起用しても問題無いと思いますし。

それか、長友とアルバロ・ペレイラを左サイドで同時に起用したいのであれば、「４−３−１−２」ではなく「４−２−３−１」にして、という事を思います。但し、その場合には、カッサーノとスナイデルをどこの位置で起用するのか、または、その２人を同時起用できない、という事にもなりかねないので、そこが問題にはなってくるかなとは思います。ストラマッチョーニとしては、本当はどちらのシステムでやりたいのでしょうか？

前半１５分、右サイドから大きく左サイドへ振られて、トッティからのセンタリングを、飛び込んできたフロレンツィに決められて失点。そして、前半４５分には、低い位置からのスナイデルのロングフィード一発、それをカッサーノが決めて同点としましたが、後半２２分、カウンター、中央にいたトッティからの一発のパスで中央を簡単に通されて、オスヴァルドに２点目を決められてしまいました。インテルは、ＣＢがルシオとサムエルではなくなっても、中央を簡単に突破されてしまう守備は改善されていないようです。

結局そこは、ＣＢの問題である、というだけではなく、中盤の守備、とりわけ、ボランチのところの守備、そこの問題でもあるからだと思うのですが、アンカーをやっていたチアゴ・モッタがチームを去ってからは、なかなかその穴を埋められずに苦しんでいますね。３ボランチ気味の中盤のところが、きちんと相手の攻撃をそこで止める。中へ絞って相手をサイドへ追いやる。最終ラインとのコンパクト性を保つ。そこができていないと思います。

更には、後半３６分、右サイドでポンポンとパスを繋がれてしまって、最後は右サイドのニアに入ってきたマルキーニョに３点目を奪われてしまい、これでスコア「１−３」、そのまま試合は終了、インテルの敗戦、という結果になってしまいました。１失点目と３失点目、どちらも右サイドでの守備の甘さ、弱さ、それから、中盤から飛び込んでくる選手へのマークの緩さ、それが原因だったと思いますが、ここもインテルの守備の大きな問題点だと思います。

サネッティは、ボールホルダーと対峙した時に、ズルズルと下がる、相手との距離を大きく取って守る、という癖があって、だからクロスボールを簡単に入れさせてしまう事が多い。但しそれは、カテナチオの文化がある守備において、ゴール前で弾き返せば良い、という考え方に基づいている部分もあると思うのですが、しかしここ最近のインテルは、ＣＢやボランチという中央の守備的なポジションに良い選手を得ていない、という事もあって、そういう守備方法だと失点を重ねてしまう。