英メディアが報じたところによると、マンチェスター・ユナイテッドが8360万ポンド(約109億4000万円)という記録的な赤字を出したようだ。5億2170万ポンド(約682億7000万円)という多額の負債の金利が主な原因になっているという。

だが、マンUのデイヴィッド・ジル代表取締役は楽観的な姿勢を崩していない。まずはクラブの公式サイト上で、1億ポンド(約130億9000万円)を上回る記録的な利益を発表し、さらに『デイリー・エクスプレス』や『ミラー・スポーツ』に対し、収支のために「(ウェイン・)ルーニーを売る必要はない」と強調した。

ジル代表取締役の発言は、アメリカ人のオーナー、グレイザー・ファミリーに対して日ごろから不満を抱いているサポーターたちの抗議を鎮めるためのものだという見方が少なくない。ただ、ルーニー売却が不要というだけでなく、ジル代表取締役によれば、アレックス・ファーガソン監督には新戦力の補強に向けて1億6500万ポンド(約215億9000万円)もの資金が用意されているというのだ。

これが本当ならば、DFウェズ・ブラウンにとってはうれしくないことかもしれない。『サン』によれば、昨夏にファーガソン監督と口論したことで、彼は1月に移籍へと追いやられることを恐れているという。実際、そこからブラウンはあまり起用されていない。同選手の契約は2012年までとなっている。