仏『フランス・フットボール』が主催するバロンドールの2009年度ノミネート30名が発表され、イタリア人選手は一人も選出されなかった。セリエAでプレーする選手も、インテルの3名(ジュリオ・セーザル、マイコン、エトー)とユヴェントスMFジエゴのみ。ドイツ人選手もおらず、スペインから5名、イングランド、フランス、ブラジルから4名ずつが選ばれている。リーグ別では、大半がリーガ・エスパニョーラとプレミアリーグから選出された。

イタリア人選手がノミネートされないのは、スペインでのワールドカップ(W杯)優勝から3年後の1985年以来となる。ドイツW杯の優勝から3年後、再び歴史は繰り返されることとなった。だが昨年、ユーヴェGKジャンルイジ・ブッフォンとバイエルン・ミュンヘンFWルカ・トーニがノミネートされていたことを考えれば、その凋落ぶりはさらに激しいと言える。

また、85年当時はセリエAでプレーしている選手から8名が選ばれ、上位6名のうち5人を占め、さらにユヴェントスでプレーしていたミシェル・プラティニ現UEFA会長がタイトルを受賞している。だが今年度は、セリエAでプレーしている選手は4名にとどまり、そのうちの2人は夏に移籍してきた選手(エトー、ジエゴ)だけとなった。

今年度のバロンドール受賞最右翼は、バルセロナFWリオネル・メッシだ。今回ノミネートされた30名は以下のとおり。

アンドレイ・アルシャビン(ロシア/アーセナル)
カリム・ベンゼマ(フランス/リヨン、レアル・マドリー)
イケル・カシージャス(スペイン/レアル・マドリー)
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリー)
ジエゴ(ブラジル/ブレーメン、ユヴェントス)
ディディエ・ドログバ(コートジボワール/チェルシー)
エディン・ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ/ヴォルフスブルク)
サミュエル・エトー(カメルーン/バルセロナ、インテル)
セスク・ファブレガス(スペイン/アーセナル)
フェルナンド・トーレス(スペイン/リヴァプール)
ディエゴ・フォルラン(ウルグアイ/アトレティコ・マドリー)
スティーヴン・ジェラード(イングランド/リヴァプール)
ライアン・ギグス(ウェールズ/マンチェスター・ユナイテッド)
ヨアン・グルキュフ(フランス/ボルドー)
ティエリ・アンリ(フランス/バルセロナ)
ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン/インテル、バルセロナ)
アンドレス・イニエスタ(スペイン/バルセロナ)
ジュリオ・セーザル(ブラジル/インテル)
カカー(ブラジル/ミラン、レアル・マドリー)
フランク・ランパード(イングランド/チェルシー)
マイコン(ブラジル/インテル)
リオネル・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)
ルイス・ファビアーノ(ブラジル/セビージャ)
フランク・リベリ(フランス/バイエルン・ミュンヘン)
ウェイン・ルーニー(イングランド/マンチェスター・ユナイテッド)
ジョン・テリー(イングランド/チェルシー)
ネマニャ・ヴィディッチ(セルビア/マンチェスター・ユナイテッド)
ダビド・ビジャ(スペイン/バレンシア)
シャビ(スペイン/バルセロナ)
ヤヤ・トゥーレ(コートジボワール/バルセロナ)