■ヘビー級/5分3R
キンボ・スライス vs ジェームス・トンプソン
○[3R38秒/TKO]×

凄まじい形相でキンボを睨み付けるトンプソン。異様な盛り上がりをみせる中、ゴングは鳴り響いた。

両者、積極果敢に前へ出ると、トンプソンは胴タックルを狙い、キンボは膝蹴りで応戦。これで体勢を崩したトンプソンに、キンボはスタンドでのギロチンチョークを狙うが、トンプソンは、キンボの足にしがみつきテイクダウンに成功する。

それでも、軽い身のこなしをみせるキンボは、隙をついて立ち上がるが、お返しとばかりに、今度はトンプソンがギロチンチョークでキンボを捕獲。それでも、キンボはトンプソンの腿に膝蹴りを放っていく。

技を解いたキンボは、半身になったトンプソンに強引なフェイスロック。これを力ではずしたトンプソンが、覆いかぶさるようにサイドを奪ってV1アームロック、すると、キンボがスイープに成功するやハーフガードから左のエルボーを打ち下ろす。更に、ガードに戻したトンプソンが下からアームロックを狙ったところで1Rが終了。肉弾相打つ攻防と、相次ぐ形勢逆転に場内は大盛り上がり。

2R、キンボがパンチを大振り。トンプソンがタックルを仕掛けても素早く反応する。しかし、疲れのみえるキンボは、続く、トンプソンのタックルにテイクダウンを奪われるも、ブレイク。スタンドに戻ると、キンボは左ジャブ、右ストレート、アッパー、左フックを放ち、トンプソンに襲い掛かる。

キンボの恐るべき、アゴの弱いトンプソンはフラフラになりながら、打撃を嫌がるようにテイクダウンへ。簡単に背中がキャンバスにつけてしまうキンボは、スタミナをロスも激しく簡単にサイドを奪われてしまう。トンプソンはキンボの腕をロックして、細かくエルボー。しかし、同じく疲労が色濃いトンプソンのパウンド&エルボーには力がなく、キンボは、30秒近く被弾を続けるが、2R終了のゴングに救われる。

3R開始直後に、キンボが強烈なワンツー、アッパー。トンプソンはタックルを狙うも、これをきったキンボが離れ際、右、左、右と渾身のパンチ。トンプソンは、耳から大量の出血もみられ、倒れこそしなかったが、完全に動きが止まる。そして、ここでレフェリーが試合をストップ。キンボが大熱戦の末、豪快な逆転勝利をもぎ取った。

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