ポーツマスのFWベンジャニは、近日中にマンチェスター・シティ移籍が実現するよう祈っていると語った。移籍マーケット最終日の1月31日にマンチェスター入りして契約をすませる予定だったベンジャニだが、現地到着が遅れたために移籍自体が白紙に。しかし、マンC側がプレミリーグに特別措置を要請しており、週明けにも移籍の可否が決定しそうだ。

 移籍期限直前にポーツマスから移籍の許可を得たベンジャニは、800万ポンド(約17億円)の移籍金でマンC入団が決定的とされていた。しかし、1月31日にマンチェスター入りし、契約書にサインするのみだったベンジャニは、搭乗予定だった飛行機を乗り過ごしてしまい、現地に到着したのが23時10分。移籍期限間まで50分しか残されていない状況で移籍申請に必要な書類を準備することができず、マンC側はベンジャニの獲得を一時は諦めていた。

 しかし、マンCがリーグ側に特別措置を求めていると聞いたベンジャニは、「まだ可能性はある」と移籍に前向きな姿勢をみせた。

「僕はあの日、19時の飛行機に乗ろうと、ポーツマスからロンドンに車を走らせた。でも空港に到着したら、フライトはキャンセルされていたんだ。マンチェスターに到着した時には、もう時間がなかった。でも僕は移籍が成立すると信じている。マンCのためにプレーしたいんだ」

 一方、マンCのスベン・ゴラン・エリクソン監督も、ベンジャニの移籍成立に自信を示している。

「私はベンジャニの獲得を望んでいるし、彼も我々の下でプレーしたがっている。彼がマンCの選手になるまで直接話をすることはできないが、移籍が成立すると信じているよ。すべては月曜日か火曜日に結果がでるはずだ」

 一部報道では、ベンジャニが搭乗予定のフライトに遅れた原因は“寝坊”で、マンCサイドが不快感を示しているとも伝えられている。プレミア移籍3シーズン目でその才能を開花させ、ポーツマスで今シーズン12ゴールを記録したジンバブエ代表だが、キャリアアップとなるはずのマンC移籍が認められるかはいまだ不透明な状況。一度の寝坊がベンジャニのキャリアに大きな分岐点を作ってしまったようだ。

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