先週水曜日のCL(APOEL戦)で2ゴールと気を吐き、鮮やかに“復帰戦”を飾ったC・ロナウド。やはり世界新の樹立を打ち立てるのは、この男なのか!? (C)Getty Images

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 かつてペレを擁して世界を席巻したブラジルの名門、FCサントス。彼らが1963年に打ち立てた大記録に、“白い巨人”レアル・マドリーが並んだ。
 
 9月17日のリーガ・エスパニョーラ4節、レアル・ソシエダ戦。ジネディーヌ・ジダン監督率いる欧州王者は、敵地で3-1の快勝を収めた。その19分、新鋭FWボルハ・マジョラルが先制点を決めた時点で、サントスの偉業に並んだのだ。

 なんと公式戦で73試合連続のゴール。2016年5月、チャンピオンズ・リーグのマンチェスター・シティ戦(準決勝第2レグ)から積み上げてきたビッグレコードだ。
 
 マジョラルは興奮気味にこう語った。
 
「僕のゴールが73試合連続を決めるものになるなんて光栄だ。すごい記録だよね。言ってみれば、マドリーはさまざまな得点パターンを持っていて、しっかりフィニッシュできる選手が多いってこと。信じられない数字だよ」
 
 どれだけ難易度の高い記録かというと……。
 
 例えばスペインでは、バルセロナが1942年から44年にかけて持っていた44試合連続が長らく最高だった。マドリーは今年3月のラス・パルマス戦で、この宿敵の記録を73年ぶりに更新。そして、ヨーロッパ記録はバイエルンが2013年にマークした61試合連続。こちらは今年5月のセビージャ戦で抜き去っている。73試合で198得点。得点者の内訳を見ると、やはりクリスチアーノ・ロナウドが49ゴールのトップで、21得点のカリム・ベンゼマ、20得点のアルバロ・モラタ(現チェルシー)が続く。
 
 はたして、54年ぶりに世界新記録の金字塔は打ち立てられるのか。水曜日にはリーガ5節、ベティス戦を戦う。会場は本拠地サンチャゴ・ベルナベウと、舞台は整った。5試合の出場停止明けとなるロナウドか、前線起用が続くガレス・べイルか、それとも絶好調のイスコか──。ベンゼマを怪我で欠くなか、メモリアル弾を誰が決めるのかにも注目が集まる。