「入れ歯難民」という造語が定着するほど疲弊している歯科技工士業界。歯科医師からの「委託発注」で加工物を納める下請け構造がダンピング競争を生んできた。さらに技工士の高齢化や成り手不足も進行している。これまで3回にわたってこの問題を報じてきたが、末端の現場の窮状を伝えるにはまだ不十分という声が、多数寄せられた。都内で長年技工士を務めてきたベテラン2人の生の声をレポートする。 〈画像多数〉このままで