見沼たんぼからさいたま新都心を望む(撮影:河野博子)「え、それ、どこにあるんですか?」「見沼たんぼ」に行ってきた、と話すとそう聞かれることが多い。埼玉県さいたま市と川口市の一部に広がるが、普通の地図を見てもわからない。江戸時代中期、巨大なため池を干拓して新田を開発し、代わりの水源として利根川から分水する見沼代用水を引いた。その風景はいまも基本的に維持されている。下流域で大水害が起きるのを防ぐため、