大正時代の日本家屋。浴衣姿でひらりと現れた塩野瑛久は、息をのむほど美しかった。趣のある縁側に腰かけ空を仰ぐ横顔も、庭で静かに佇む姿も、無邪気にスイカを頬張る笑顔さえも美しい。しかし、それ以上に魅せられたのは――時折見せる、ここではないどこか遠くを見つめているような彼の眼差しだ。昨年は、映画『HiGH&LOW THE WORST』の小田島有剣役で人気を博した塩野。しかし「もっとセリフが欲しい、もっと演じてみたい」