24日、TBS「NEWS23」では「日本最高の投手が語る“投球の極意”」と題し、2014年の沢村賞投手、オリックスバファローズ・金子千尋に、野球解説者・桑田真澄氏が聞き手となって行ったインタビューの模様が放送された。

7種の球種を操ることでも知られる金子。さっそく桑田氏が最も得意な球種を尋ねると金子は「ないんです。作ってしまうと自分もそれに頼ってしまうし、バッターも決め球として頭に入ってしまう」と持論を展開。「チェンジアップって日本人は肘を抜きたくなるというか。それをしてしまうとストレートとリリースの場所が変わってしまう」とも語り、全ての球種を同じリリースポイント、同じフォームで投げることにこだわりを見せた。

さらに、投球時の意識を訊かれると「試合になると投げなきゃいけないとか、力みでどうしてもフォームが速くなることがあるので常にゆっくりというか、投げないように投げるようにしています」という金子は「マウンドで足を上げるとピッチャーは投げないといけない。投げなかったらボークになってしまうので。しょうがなく投げるという感覚で投げるようにしています。そうすると余計な力みが入らなくなる」と続け、自分の意識や感覚を言葉にして説明した。