じゃんけん大会に優勝し29枚目のシングルでセンター獲得となった島崎遥香(左)と特攻服姿の高橋みなみ (撮影:野原誠司)
9月18日、日本武道館で行われた「第3回シングル選抜じゃんけん大会」は、AKB48のチーム4、島崎遥香が優勝。29枚目のシングルでセンターポジションを獲得することとなった。

島崎は今年の選抜総選挙では23位に位置し、26枚目のシングル「真夏のSounds good!」で初の選抜入りを果たしていたが、知名度では選抜常連メンバーとはまだまだ差がある。2位に入った仁藤萌乃も総選挙では55位、2009年6月以来の選抜入りとなるため、今回のじゃんけん選抜はファンから見ても意外な顔ぶれではないだろうか。

すでに3回目となった今年のじゃんけん大会は、選抜常連の上位メンバーの“勝ちにこだわらない”姿勢が明確となった。

総選挙1位の大島優子や、特攻服の衣装で会場を沸かせた高橋みなみは、ともに3回戦で敗れたものの、負けてもさわやかな笑顔で真剣に悔しがる様子はなかった。盤石の知名度からくる余裕なのか、「知名度の低いメンバーたちにもっとアピールして欲しい」という配慮すら感じられたほどだ。

じゃんけん選抜入りした上位メンバーにも、その姿勢は徹底されており、イベント後の記者会見では、記者とのやりとりに不安を抱える島崎遥香に、篠田麻里子板野友美柏木由紀ら、選抜入り常連がしきりにフォローを入れ、島崎を盛り立てた。

グループ全体で見ると、選抜入り常連よりも知名度の低いメンバーが勝ってセンターとなる方が話題になる分、“おいしい”のかもしれない。

また、下位メンバーのここ一番に賭けるモチベーションは凄まじく、昨年よりも奇抜な衣装で観客を沸かせるメンバーが目立った。セクシーなビキニ姿の佐藤聖羅、岩をイメージした被り物で登場した内田眞由美、胸の谷間を強調したミリタリールックの近野莉菜らは、いずれも登場時に観客の度肝を抜き、歓声もひときわ大きかった。


セクシーなビキニで豊満な肉体を惜しげも無く晒した佐藤聖羅 胸の谷間を強調した衣装で大きな声援を受けた近野莉菜 第1回じゃんけん大会優勝の内田眞由美は個性的な被り物で登場
セクシーなビキニで勝負をかけた佐藤聖羅(左)と胸の谷間を強調した衣装で大きな声援を受けた近野莉菜(中)。第1回じゃんけん大会優勝の内田眞由美は個性的な被り物で登場


来年のじゃんけん大会は、「勝ちにこだわらない上位メンバー」と「選抜入りに向け目をギラつかせる下位メンバー」との対比はさらに鮮明になり、また、衣装で観客の注目を集める争いもさらに激化するのでないだろうか。